細野真宏『カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本〈日本経済編〉』(小学館 2003)を半分ほど読む。
言わずと知れた経済本で、日本初のミリオンセラーとなり、ビジネス書のベストセラーランキングで「123週ベスト10入り」を果たした売れに売れまくった本である。イラストやシンプルな疑問に答えていく形式なので、スイスイと問題の本質が頭に入ってくる。ただし、大文字の「経済」に興味がないので、後半は読み飛ばした。
「読書」カテゴリーアーカイブ
『敬語はこわくない』
井上史雄『敬語はこわくない』(講談社現代新書 1999)を手に取ってみた。
必要以上に接頭語の「お」を付けて丁寧な言い回しにしたり、謙譲語が尊敬として用いられたり、「〜せていただく」という使役と謙譲が混ざった表現が普及した背景について、丁寧に説明されている。ただ、読む体力と気力がなく、パラパラっと読んだだけであった。
『東京23区教育格差』
昼間たかし、鈴木士郎『東京23区教育格差』(マイクロマガジン社 2016)を読む。
主に小中学校の学力テストや私立中学校、難関高校への進学実績などをもとに、東京絵23区や田園都市線沿線、中央線沿線の教育事情について、主観を交えて奔放に語る。特に親の年収や親の学歴が如実に子どもの学力に反映されるというデータは興味深かった。そして親世代の年収・学歴によって住むエリアが偏在するため、同じ区内においても、地域や利用する沿線で学力差が生じるということを丁寧に説明している。
ただし、総じて気軽に読めるネットニュースのような内容で、人口急増で教育が行き届いていない江東区や競争を煽りすぎて失敗した品川区、意外に教育環境の良い練馬区や江戸川区など、区のイメージとは異なる学校事情を知ることができた。
『幸福と不安のカクテル』
瀬戸内晴美『幸福と不安のカクテル』(大和書房 1986)をパラパラと読む。
作者は1922年生まれで、1973年に出家をしている。交流のあった川端康成や宇野千代とのやりとりや、関心を持っていた平塚らいてうや北原白秋、大杉栄、伊藤野枝といった作家についてあれこれ書いている。
『高校教師のための学級経営365日のパーフェクトガイド』
上山晋平『高校教師のための学級経営365日のパーフェクトガイド:できる教師になる!3年間の趙仕事術』(明治図書 2015)をパラパラと読む。
教師としての心構えではなく、年度はじめの係決めの方法や氏名印の整理方法、教室掃除の効果的な運営など、担任を持った時の有効なチップスがまとめられている。
中でも副担任の心得が面白かった。
・ホームルームに参加するなどして、担任を補佐し、生徒との関係をつくる。
・担任が出張で不在でも学級が機能するように、学級の仕組みを理解する。
・学級の主は担任であることを自覚し、担任を出し抜くことをしない。
・自分が知り得た重要な話は積極的に担任と共有して教育に生かす。
・学級事務を手伝う。(担任から仕事は頼みづらい。自らを声をかける。)
・学年を支える裏の仕事を担う。(学年会計・行事の担当・学年通信等)