手塚治虫『マグマ大使』(秋田文庫 1995)全2巻を読む。
1965年から1967年にかけて「少年画報」という雑誌に掲載され、日本初の全話カラーで作成された同名タイトルの特撮ドラマの原作となった作品である。
テレビ版とうまく噛み合わなかったのであろうか、いささかやけっぱちな展開が目立つ。
さらっと読み流したが、宇宙の始まりや、キノコの胞子の拡散など、流石と思わせる場面もいくつかあった。
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『火の鳥』
『鉄腕アトム別巻②』
手塚治虫『鉄腕アトム別巻②』(秋田書店 2000)を読む。
先日読んだ、大人向けのやさぐれたアトムなどが登場する『別巻①』とは異なり、雑誌「小学二年生」に連載されたもので、一見変わった不思議なロボットたちが登場する子ども向けの内容となっている。少々ガッカリしながらページを捲っていった。「月刊少年ジャンプ」に掲載された、自然を破壊する人間と人間を最後まで信じようとするアトムの姿を描いた『シルバー・タワー』という作品が、唯一青年向けの内容であり興味を引いた。
『W3』
『鉄腕アトム 別巻①』
手塚治虫『鉄腕アトム 別巻①』(講談社 1982)を読む。
クローゼットの奥から30数年ぶりに陽の目を見たので手に取ってみた。
確か小学校の頃に正義のヒーローである鉄腕アトムの漫画だと思って買ったのだろうと思う。サンデーや週刊朝日、文芸春秋デラックスといった雑誌に掲載されたもので、あちこちに子どもを作ってしまうものぐさなアトム2世の話や、ロボットの家畜と化した人間の悲しい恋愛物語など、ちょっと大人向けの漫画となっている。
小学校の時分に読んだ際に、イメージと異なるアトムの姿にガッカリとした記憶がある。しかし、今読むに、無鉄砲な原子力発電や無節操なロボット開発を皮肉ったような内容もあって面白かった。