手塚治虫『中期傑作集 (1):スリル博士』(小学館叢書 1995)を半分ほど読む。
1959年に『週刊少年サンデー』に連載された表題作のほか、同年『まんが王』に連載された『光』の2作が収録されている。巨匠の「傑作集」とあるのだが、博士と少年とギャング団のドタバタ連載劇となっている。当時の週刊誌のように10数ページ読み切りであれば続きが気になるところであるが、一気に連続して読んでいったために、途中で飽きてしまった。
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『0マン』
手塚治虫『0マン』(朝日ソノラマ 1972)全4巻を30年ぶりくらいに、一気に読み返す。
十数年前に実家から持ち帰って来て以来、そのままダンボールにしまったままになっていた本である。春日部に越してから、3回も引っ越しているのだが、全く手を付けずにしまいっぱなしになっていた漫画の一部である。
1959年から1960年にかけて雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)に連載された作品であり、岸信介そっくりの首相や水爆など、時代を感じるものであった。
「愚かな」人間と、「優秀な」0マンとの対決が壮大なスケールで描かれる。アルコール混じりで読んだせいもあるが、あまりに話の展開がすっ飛んでいるので、途中から登場人物の動向を把握しきれなくなった。しかし、中学生くらいにワクワクしながら読んだ記憶を半ば思い出しながら、楽しく読むことができた。
『光線銃ジャック』
手塚治虫短編集『手塚治虫名作集 (18) 光線銃(レイ・ガン)ジャック』(集英社文庫 1995)を読む。
さらりと読めるSF短編集となっている。
「光線銃ジャック」(昭和38年 週刊少年サンデー)
「ビルの中の目」(昭和38年 週刊少年サンデー)
「悪魔の音」(昭和38年 週刊少年サンデー)
「人間牧場」(昭和36年 別冊少年サンデー)
「午前7時の地下室」(昭和31年 冒険王)
「未来をのぞく3人」(昭和33年 冒険王)
「刹那(せつな)」(昭和34年 X)
「秘密指令第3号」(昭和35年 別冊少年サンデー)
「だれかが狂ってる!」(昭和35年 別冊少年サンデー)
「ドースン一家の記録」(昭和36年 別冊少年サンデー)
「宇宙からのSOS」(昭和37年 少年ブック)
「バックネットの青い影」(昭和37年 別冊冒険王)
「バチス号浮上せず」(昭和38年 少年サンデー)
「2から2を消せば2」(昭和37年 別冊少年サンデー)
「最後はきみだ!」(昭和38年 別冊少年サンデー)
「偉大なるゼオ」(昭和39年 週刊少年サンデー)
『マグマ大使』
手塚治虫『マグマ大使』(秋田文庫 1995)全2巻を読む。
1965年から1967年にかけて「少年画報」という雑誌に掲載され、日本初の全話カラーで作成された同名タイトルの特撮ドラマの原作となった作品である。
テレビ版とうまく噛み合わなかったのであろうか、いささかやけっぱちな展開が目立つ。
さらっと読み流したが、宇宙の始まりや、キノコの胞子の拡散など、流石と思わせる場面もいくつかあった。





