漫画」カテゴリーアーカイブ

『30日間世界一周!』

水谷さるころ『30日間世界一周!』(イーストプレス 2009)の第1巻を読む。
イラストレーターの著者が、30日間で5大陸全部を回ろうというテレビ番組企画の後日談を漫画で描く。台湾、インド、ドイツ、パリの4カ国しかなかったが、ドタバタ珍道中の様子が丁寧に描かれていて、素直に面白かった。

『映像研には手を出すな!』

大童澄瞳『映像研には手を出すな!』(ビッグコミックス 2017)1巻〜4巻を読んだ。
アニメが話題になっていたので、子どもの漫画のついでに借りてみた。独特の世界観で、あまり入り込めなかったが、作者のストレートな思いが伝わってきた。

『T・Pぼん』

藤子不二雄『T・Pぼん』(潮出版社 1979)全5巻を読む。
小学生の頃に購入してずっと所有し続けた漫画である。よく残っていたものである。
小学校3、4年生の頃に読んでいたもので、何度も読み返して世界史への興味を膨らませた思い出がある。歴史上の名前もない人物に焦点をあてながら、歴史の繋がりを感じさせてくれる作品となっている。ドラマ「西遊記」で三蔵法師役を演じた夏目雅子さんの名前もこの漫画で知った。

高校時代に世界史を選択したが、多分にこの漫画の影響が強い。4月以降の授業の予習に先立ち、自分の原点を確認することができた。さあ、これからの勉強を楽しんでいきたい。

『新世紀エヴァンゲリオン』

貞本義行漫画・カラー原作『新世紀エヴァンゲリオン』(角川コミックス・エース 2014)を読む。
角川の漫画雑誌『月刊少年エース』などに連載され,休載を含め1995年から2013年まで足掛け19年をかけて完結した長編漫画である。
TV版の内容と全生命が一体となる人類補完計画を描いた旧劇場版の内容を踏まえたものとなっている。来年に公開される完結編の映画の予習として,しっかりと取り組むことができた。

12巻までは夏に一気に読んだのだが,13巻が手に入らず3ヶ月ほど放り出していた本である。確か新宿のコマ劇場前の映画館だったか,大学時代に友人と映画を観た後に語り合った場面がふと記憶の奥底から浮かび上がってきた。

手塚治虫の『火の鳥』に似た生命観,「心の隙間をお埋めします」の文句で有名な喪黒福造,子宮回帰願望,生命誕生前の有機物のスープなど,とりとめない言葉が思い浮かんでは泡のように消えていく。ポエムのような世界観を持った作品であった。