投稿者「heavysnow」のアーカイブ

「銀河の起源 チリから探る」

本日の東京新聞朝刊に、TAO(東京アタカマ天文台)プロジェクトの特集記事が掲載されていた。アタカマ高地にあるチャナントール山頂(標高5640m)は標高が高い上、ほとんど雨が降らないので、望遠鏡に障害となる水蒸気の影響を受けにくい。

『おもしろくても理科』

清水義範『おもしろくても理科』(講談社 1994)を読む。
講談社が発行していた月刊の文芸PR誌・文庫情報誌『IN★POCKET(イン・ポケット)』に、1991年から94年にかけて掲載されていたエッセーである。
ちょうど私が購読していた時期なので、掲載当時読んでいたのかもしれない。

内容は物理、科学、生物、地学に関する魅力を伝えるエッセーである。宇宙の大きさや、相対性理論の不思議、ダイナミクスな地球の歴史について分かりやすく語られる。

『オランウータンの不思議社会』

鈴木晃『オランウータンの不思議社会』(岩波ジュニア新書 2003)をパラパラと読む。
著者は言わずと知れた京都大学霊長類研究所(2022年3月で改変)の研究員である。長年にわたってインドネシアのカリマンタン島で、野生のオランウータンの行動を観察し、人間に近いグループ行動や恋愛行動を紹介している。オランウータンはインドネシアのカリマンタン島とスマトラ島の2つの島にだけ生息している動物である。一匹ずつ「ペーペー」や「サンカク」「エンタン」などの名前を付けて識別している点は、さすがは霊長類研究所員である。

『能を楽しむ』

増田正造・戸井田道三『能を楽しむ』(平凡社カラー新書 1976)をパラパラと読む。
イランやドイツで能舞台の海外公演が大人気という話題に始まる、能舞台の入門書となっている

兼好法師の徒然草「花は盛り」の一節「都の人のゆゆしげなるは、 睡りていとも見ず。」を挙げて、中世の頃からお花見や葵祭の見物で、派手さだけを喜び、心で鑑賞する余裕や間を味わうゆとりが失われており、ましてや現代において寡黙な文化が

『ゲンバクとゲンパツ』

淡路忠男『ゲンバクとゲンパツ:核時代を考え、生きる』(みずち書房 1990)を読む。
チェルノブイリ原発事故が起きてから、まだ3年という頃に刊行された本である。広島・長崎の原爆に始まり、「平和利用」を隠れ蓑にした原子力発電の開発、各地で頻発していた事故の報告、チェルノブイリ原発事故、日本の核燃料輸送の実態などが分かりやすく説明されている。