『ちょっとした外国語の覚え方』

新名美次『ちょっとした外国語の覚え方』(講談社 1995)を読む。
北大の医学部を出てアメリカで眼科医として開業している自身の経歴を披露した上で、日本人の英語の勉強スタイルを批判し、ネイティブな環境で英語を学ぶことを説く。
はにかみ屋で消極的な性格の日本人では外国語を学べないなど、ほとんど読むに値しないような中学生向けの国際文化論が展開される。しかし、ラテン語を一度は学んでみることで、フランス語やスペイン語、ドイツ語などの他のラテン語系言語との共通性が具体的に理解できるという提言はなるほどと思った。

英語をマスターした人にとっては、ラテン語の単語は、とても覚えやすい。また、ラテン語を学ぶことは、知的刺激や知的好奇心を満たし、外国語の勉強を飽きずに続けられると思う。
ラテン語は名詞、形容詞の格の変化が多いので、本気で学び始めるとけっこう時間がかかる。しかし、入門程度の学習をしただけでも、他のロマンス語の学習の助けになる。

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