「サウジアラビア 緩む宗教規則」

本日の東京新聞朝刊記事より。
イスラム教スンニ派の盟主であるサウジアラビアで、観光に力を入れる方向でコーランに基づく宗教規則が緩和されているとの記事が掲載されていた。サウジアラビアにはイスラム教の三大聖地のうち、イスラム教の創始者ムハンマドの生誕地メッカとムハンマドの墓地があるメディナ の2つがある。

少し復習したい。サウジアラビアは人口3,427万人、国土は215万平方キロで日本の5.8倍の面積である。一人当たりのGDPは20,180ドルであり、日本の半分ほどであるが、税金が少ないので平均的な日本人と同レベルの生活水準である。世界最大級の石油埋蔵量、生産量及び輸出量を誇るエネルギー大国であり、輸出総額の約9割、財政収入の約8割を石油に依存している。

このサウジアラビアが脱化石燃料の世界的な流れを受けて、原油から工業や観光へと軸足を移しつつある。その過渡期が模様が報じられている。日本とも貿易面で関係が深い国であるので、サウジアラビアとの経済的関係を深める好機でもある。この記事を読まれた高校生の皆さん、アラビア語を学んでみませんか。