1957年に高崎城跡地に開学した、比較的新しい大学である。wikipediaによると、戦後県内の師範学校や医学専門学校、工業高校などの官立の高等教育機関が前橋を中心とした群馬大学に集約され、高崎市が経済経営系の誘致を計ったが実現しなかったため、独自に大学設置となったようだ。
2000年には大学院修士課程、2002年に博士課程が開設され、現在では経済学科と経営学科からなる経済学部、地域政策学科、地域づくり学科、観光政策学科からなる地域政策学部の2学部で構成されている。
カリキュラムは極めて普通というか凡庸な内容となっており、少人数のゼミナールと充実した情報設備と英語教育、就職サポートが宣伝材料となっている。一番のセールスポイントは学費や家賃が安いということだが、都心の文系私大との差は百万ちょっとである。就職やサークル活動を考えたとき、100万円ちょっとの差をどうかんがえるか。
学長自ら「数少ない全国型公立大学として全国各地からのみならず国外からも多彩な学生が集まり、キャンパスは多様性に富ん」でいると謳っている。しかし、合格者のうち辞退率が50%から60%近くあり、必ずしも第一志望の大学とはなっていないようだ。また地元の推薦枠も少なく、付属高校からの進学者も少ない。都心の大学の後追いをしていては、公立大学という存在意義は薄れてしまう。全国型を追求するのであれば、むしろ群馬大学と合併というイバラの道も考えた方がよいのではないだろうか。