「チュニジア 議会停止、首相解任、続く混乱」

本日の東京新聞朝刊に、北アフリカのイスラム教国家、チュニジアの混乱が報じられていた。
チュニジアと言ってもピンとこない人も多いであろう。紀元前にはカルタゴと呼ばれ、ローマとイベリア半島や地中海の覇権を巡って激しい争いを展開した歴史を持つ国である。

記事にある通り、チュニジアでは、2010年から2011年にかけて若者がFacebookやTwitterを活用しながらデモを呼びかけ、独裁政権を追放した「ジャスミン革命」以降、議会民主主義が根付いている。

旧宗主国のフランスや地中海を挟んで隣国のイタリアとの関係が深いが、国の経済を支えている観光(カルタゴの世界遺産など)が頭打ちになり、若者の失業率も高止まりしており、経済の舵を切る政治に対する不満が高まっている。地中海性気候なので、小麦とオリーブの栽培が盛んだが、国内の消費に留まっており、