本日の東京新聞朝刊に、アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)北東部イトゥリ州で大雨による土砂崩れが発生し、地元当局によると少なくとも200人以上が死亡したもようとの記事が掲載されていた。
コンゴと言われてもパッと国のイメージが思い浮かばない。wikipediaを読むと、次のように書かれている。
コンゴ民主共和国の面積は西ヨーロッパに匹敵する。3分の1が赤道の北側に、3分の2が南側に位置する。非常に雨が多く、雷も地球上で最も多い。年間降雨量は場所により2,000ミリを超え、アマゾンに次ぐ広さの熱帯雨林を抱える。西の大西洋へゆっくり下るコンゴ川の流域は広大なコンゴ盆地の大部分を占める。南はサバンナに続く高地に、西は山がちの台地に、北は草地に囲まれ、最も東には氷河で覆われる高山がある。
説明にある通り、コンゴ民主共和国(首都キンシャサ)は234.5万㎢の面積を有し、アルジェリアに次いでアフリカ第2位の広さである。7,874万人もの人口があるが、一人当たりGNIは、420ドル(2016年,世銀)に過ぎない。大雨による土砂崩れとあるが、どれほどの量の雨が降ったのであろうか。森林伐採による土壌の緩みが原因との指摘もある。西アフリカのシエラレオネ(首都フリータウン)でも土砂崩れによる洪水で、死者・行方不明者が1000人を超えているとの報道もある。
コンゴ(民)もシエラレオネもコーヒー栽培が輸出を支えている。しかし、効率的なコーヒーの単一栽培を行うために、大量の農薬が投入され、熱帯林が切り開かれ、野生生物の生息地をも破壊している。日本は世界第4位のコーヒー消費大国である。安くコーヒーが飲めるわけだが、できるならば、あまりに安いコーヒーは遠慮したいところである。