大学案内研究:神奈川工科大学

神奈川工科大学のパンフレット(2014年度版)を読む。
パンフレットの大半が勉強の内容がよく分かる学部学科の説明に費やされている。「そういえば昔見た長岡技術科学大学のパンフレットに似ているなあ」と思いながら読み進めていたら、工業高専が母体となって設立された大学であった。現在のマルハニチロホールディングスとなる太洋漁業株式会社を設立した中部幾次郎の後を継いだ中部謙吉が、現在地の神奈川県厚木市に1963年に創立した「幾徳工業高等専門学校」が、1975年に幾徳工業大学になり、1988年に現在の校名に変更されている。
現在は機械工学科・電気電子情報工学科・応用化学科からなる工学部、自動車システム開発工学科・ロボット・メカトロニクス学科・ホームエレクトロニクス開発学科からなる創造工学部、情報工学科・情報ネットワーク・コミュニケーション学科・情報メディア学科からなる情報学部、応用バイオ科学科と栄養生命科学科からなる応用バイオ学部の4学部11学科で構成されている。
また、大学院レベルの先進性の研究を行う特別プログラムが用意されており、入試段階で選抜し大学院までの一貫教育を行っている。環境エネルギー、医生命科学、ICTスペシャリスト、次世代自動車開発の4つの特別専攻が置かれている。
元が高専のためか、教養科目や学部共通科目はほとんどなく、就職直結の専門科目が中心となっている。また大学院への進学者も文系なみに少ない。少し前は全くの無名大学であったが、「理高文低」の流れもあり、志願者数は上昇している。就職状況は好調である。
また、理事会の方針なのか、高専時代の流れなのか、大学のパンフレットに「お子様に対する願いを実現するために」と題したページが設けられ、保護者懇談会や成績表送付、週に1度の出席情報メールの配信、保護者向けの就職ガイダンスなどが実施されている。

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