東京女子体育大学のパンフレット(2014年度版)を読む。
JR南武線の西国立駅から徒歩8分の場所にある。埼玉東部地区からは少々分かりにくい場所である。
1902年に小石川区に設立された「私立東京女子体操学校」を母体とする。1922年に設立された日本女子体育大学の母体である「二階堂体操塾」よりも古い歴史を持つ。1921年に吉祥寺に移転され、1950年学制改革により東京女子短期大学として出発している。1961年に現在地の国立に移転され、翌年4年制大学が開学している。現在は
4年制の体育学部体育学科と、保健体育学科と児童教育学科を擁する短期大学が同じ敷地内に設置されている。
「極:技術力を磨く。動きが変わる。」「匠:指導のプロと現場で学ぶ。」「伝:学び合い、教え合う。」「凛:伝統が創る。空気をまとう。」の4つのキーワードを教育スローガンとしている。
新体操やバレーボール、フェンシング、ソフトボールなどの競技でオリンピックに出場している。教員採用試験の女性現役合格率が体育系大学トップクラスにあり、短大からも教員採用試験にチャレンジする学生が多い。
4年制大学の方は入学定員300人と小規模なので、日体大のように種々の強化コースを設けるのではなく、選択科目を増やすことで、学生のニーズに応えている。2012年度より、3年次から6つの専攻コースが用意され、履修パターンを決めやすくなっている。
東女体の特徴は、4年制と短大の区別無く、部活動の時間と環境が用意されていることであろう。特に短大の学生は保健体育学科でも児童教育学科でもサークルや部活動に集中することができる。
昨年までは入試倍率も1倍ちょっとであったが、2013年度入試ではいきなり2倍にまで跳ね上がっている。4年制大学志向の強まりであろうか。