本日の東京新聞「筆洗」より

本日の東京新聞朝刊の一面コラム「筆洗」の文章が心に止まったので、留めておきたい。

子育てを妻任せにせず、積極的にかかわっている父親はイクメンと呼ばれる。仕事を言い訳にして育児は妻に頼りっきりで、いまだに肩身が狭い者としては、自然体で子育てをするイクメンたちはまぶしい存在だ。
休日には夫の家事・育児時間が長いほど第二子が生まれる割合が高いという調査結果もあるという。少子化対策にも効果的なイクメンを増やそうと、自治体の首長から育児休暇を積極的に取る動きが出てきた。
広島県の湯崎英彦知事は「子育て支援の象徴的なメッセージとなる」と第三子の出産に合わせて、今月末から育休を取得する。長男(七つ)、長女(四つ)の世話や家事が必要な時間帯に限り、約一カ月間、一部の公務を休む。これに異を唱えたのが、七人の子どもの父親である橋下徹知事だ。
自治体は組織も大きく、首長が育休を取っても支援を得られやすいが、世間ではそんな人は圧倒的に少ないと橋下知事。「休もうと思っても休めないのが現状。世間が育休をとれる環境をつくってから取るべきだ」と語った。
世間知らずとの苦言に、湯崎知事は「大きなお世話だ」と反論。自らが実践することで、男性が育休を取得しやすい環境づくりに取り組む考えを強調したという。
二人の知事の主張は、それぞれ理解できる。イクメンが当たり前の世の中にしていくためにも、論争の深まりを期待したい。

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