江戸川乱歩『宇宙怪人』(ポプラ社 1964)をパラパラと読む。
1953年に月刊娯楽雑誌「少年」に連載された話である。伝書鳩の悪用や着色の漫画映画を見に行くシーンなど、テレビやネットのない時代の雰囲気が伝わってくる。
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『サーカスの怪人』
江戸川乱歩『サーカスの怪人』(ポプラ社 1964)をパラパラと読む。
怪人二十面相が犯人で、煙のように消えたり、空中を飛ぶように移動したり、明智探偵や小林少年を翻弄し、最後は「明智先生、ばんざあい! 明智大探偵、ばんざあい!」の合唱でフィナーレを迎える。定番中の定番作品である。
考えてみれば、この少年探偵団シリーズは、時折挿絵が入り、ふりがなも付されるなど元祖ライトノベルではないか。
『黄金仮面』
江戸川乱歩『黄金仮面』(ポプラ社 1970)をパラパラと読む。
昭和5年(1930年)から昭和6年(1931年)にかけて雑誌『キング』に連載された作品である。次から次へと事件が起こり、その度に仮面やマントを被って変装する輩が登場する。犯人がダミーで作成した石膏の仏像に「A.L」という記名があったことから、名探偵明智小五郎は黄金仮面の正体がアルセーヌ・ルパンであると見破る。
流石にこれはないだろ。
『分身』
東野圭吾『分身』(集英社文庫 1996)を読む。
1993年に刊行された本の文庫化である。ちょうど羊のドリーが話題になっていた頃で、人間の卵細胞を培養させてクローンを作り出す技術がモチーフとなっている。最後は読者の想像に任せる部分が多かったが、映画のような展開でドキドキした。