2011年3月11日以来私たちのこころが安まることはありません。原発事故は収束せず被害はさらに広がっています。遠隔操作カメラで明らかになった溶融核燃料、海・空・地へ流れ続ける放射性物質、高線量被曝のリスクをかかえる現場作業員の方々、小児甲状腺がんなど増える健康被害、核汚染物の貯蔵地、そして避難した子どもたちへのいじめ……これらの問題が暮らしに入り込みます。離れ離れになった家族・地域の哀しみに追い打ちをかけるように、国は2017年3月帰還困難区域を除く地区で避難指示を解除、各地の避難住宅支援を打ち切り、放射能の残る地への帰還政策を進めています。春の山火事での放射能拡散も懸念されました。 原発が爆発すればどのような惨劇に見舞われるのか、私たちが経験しているこの真実を政府は覆い隠し地震の頻発している日本列島の各地で次々に危険な原発の再稼働を強行してきました。
しかし、未来をあきらめるわけにはいきません。地震は止められなくても、人間は原発を止めることはできるはずです。「フクシマを繰り返さないで!」その思いで各原発現地や集会へ福島の声を届け、写真も残しました。脱原発社会を作るための様々な行動に、このカレンダー活動を役立てていきます。さらに広めていただければうれしいです。どうぞ、これからも福島に心を寄せ続けてくださいますように。
「原発いらない ふくしまカレンダー」制作チーム
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