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『パリタクシー』

埼玉新都心で、クリスチャン・カリオン脚本・監督『パリタクシー(原題:Une belle course)』(2022 仏)を観に行った。
中年タクシー運転手が高齢女性の客を自宅から老人ホームまで運ぶ1日を描く。パリの観光名所や女性の過去の思い出の場所を辿りながら、女性の口から波乱に満ちた人生が語られる。現在と過去のドラマを通じて、女性は過去の生き方に満足を感じ、運転手はこれからの生き方に自信を得るという極めて文学的な作品となっている。話は単純だが、印象に残る作品であった。
ダニー・ブーンがタクシー運転手シャルルを、フランスの国民的シャンソン歌手リーヌ・ルノーが客のマドレーヌを演じる。

2日前に公開されたハリウッド映画『ワイルドスピード』目当ての観客が多かった。先月から公開され、一日に1回のみの上映となった本作とは、同じ車の運転手の映画であったが、極めて対照的であった。『パリ〜』の方は観客も高齢で、ぱっと見、50代以上の人しかいなかった。

『シン・仮面ライダー』

浦和パルコへ庵野秀明脚本・監督、池松壮亮主演『シン・仮面ライダー』(東映 2023)を観に行った。仮面ライダーなのにエヴァンゲリオンを彷彿させる絵と展開で、見事にシンクロしていた。仮面ライダーのエヴァンゲリオン版なのか、エヴァンゲリオンの仮面ライダー版なのか、分からなくなるほどであった。久しぶりに記憶に残る映画体験となった。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』

浦和のパルコへ、ジェームズ・キャメロン監督『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022 米)を観に行った。IMAXの3Dということで、映像は文句なしに綺麗だった。遊園地のアトラクションのようにアバターの世界に一気に入り込んでいった。途中までは原始地球のような異世界をどっぷりと堪能できた。
しかし、後半から「ナウシカの実写版ではないか」とか「お決まりのハリウッド的展開!」など、心の中でツッコミを入れてしまうような内容だった。せっかく映像が綺麗なのに、星全体のカタストロフィが、一部の登場人物だけのドタバタ劇や書き込みが足りない家族愛のテーマにまとめられてしまい、あっけないラストだった。続編を観たいと思う人は少ないであろう。
3Dの映像を楽しむだけの作品であろう。内容に期待してはいけない。

『すずめの戸締り』

久しぶりに春日部ララガーデンで、新海誠原作・脚本・監督『すずめの戸締り』(東宝 2022)を観た。
仕事帰りだったので、ゆったりとした気分で鑑賞することができた。震災で親を失った主人公の鈴芽が、地震を神の力で押さえつけていく「戸締り」を通して、力強く生きていくという分かりやすいテーマだった。3.11の震災から12年という現実時間がアニメの世界にも反映されており、ちょうど高校2年生の女子高生の親という立場で観ると、感慨深いものがあった。

『沈黙のパレード』

福山雅治・北村一輝・柴咲コウ主演、西谷弘監督『沈黙のパレード』(東宝 2022)を映画館へ観に行った。初のガリレオシリーズの映画で、最後まで楽しむことができた。
主人公役の俳優の多くがアラフィフ以上の役者であり、沈黙のシーンでは目や唇の動きで楽しむことができた。映画『ゴッドファーザー』を思い出した。