映画」カテゴリーアーカイブ

『ゲバルトの杜』

渋谷のユーロスペースで代島治彦監督『ゲバルトの杜~彼は早稲田で死んだ~』(ノンデライコ 2024)を観た。1972年の川口大三郎くん事件を扱ったドキュメンタリー映画である。
途中かなり寝てしまったような記憶があるが、話の要旨は大体理解できた。川口くん事件後に結成された革マル派をパージした臨時自治会や早稲田行動委員会と革マル派の衝突などが丁寧に描かれていた。当時の映像も紹介され、雰囲気は理解できた。しかし、革マル派はどのようにみるのであろうか。

『オッペンハイマー』

春日部イオンへ、クリストファー・ノーラン脚本・監督、キリアン・マーフィー主演『オッペンハイマー』(2023 米)を観に行った。
世界初の原子爆弾を開発した「原爆の父」として知られる理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた伝記映画である。途中30分ほど爆睡したのもあり、延々と聴聞シーンが続いて面白くはなかった。

ただし、オッペンハイマー博士は科学者としての誇りを捨てなかった人で、戦後は水爆の開発には携わらず、自身が中心となって進めたマンハッタン計画(原爆開発)にも、後悔を示している点は分かった。なぜ、日本での公開が遅らす必要があったのか。

『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』

ララガーデンで、武内英樹監督、GACKT主演『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』(東映 2023)を観た。
埼玉の東西を結ぶ武蔵野線や行田タワーなど、埼玉ワードが飛び交う想像の通りの内容であった。ただし、話がぶっ飛んでいるので、飽きることなく楽しむことができた。「とびたくん」という交通安全啓発のために設置された「飛び出し注意」の看板が滋賀県で多数設置されているなどの豆知識も面白かった。

『原発をとめた裁判長』


組合の総会で、小原浩靖監督・脚本『原発をとめた裁判長:そして原発をとめる農家たち』(2023 Kプロジェクト2022)を観た。
大変興味深い映画だった。前半は2011年の東日本大震災以降、原発再稼働で揺れた裁判において、2014年に関西電力大飯原発の運転停止命令を下した樋口英明・福井地裁元裁判長と、全国の原発差止訴訟の代表を務める河合弘之弁護士の両名がタッグを組んだ裁判闘争の模様が報じられる。また、後半に入ると福島・二本松で資金や許認可、地元の合意などと闘いながら、有機農業とソーラーシェアリングの取り組みを始めた近藤恵さんや大内督さんたちの農業に掛ける思いが綴られる。どちらも極めて笑顔でポジティブにしぶとい闘いに向かっている姿が印象的であった。