映画」カテゴリーアーカイブ

『ブロードウェイと銃弾』

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地上波で放映された、ウッディ・アレン脚本監督『ブロードウェイと銃弾(原題:Bullets Over Broadway)』(2004 米)を観た。
売れない作家がマフィアの資金と一癖ある役者たちで舞台を作っていくドタバタ劇である。コメディという括りだが、演出や役者の顔ぶれで台本の調整が求められる舞台作家の悩みがよく伝わってくる真面目な作品であった。

『地球は女で回ってる』

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地上波で放映された、ウッディ・アレン監督脚本主演『地球は女で回ってる(原題:Deconstructing Harry)』(1997 米)を観た。
ウッディ・アレンが演じる女性遍歴の激しい中年作家が、現実の世界で様々なトラブルに逢いながら、作品世界の中を逍遥し、自身が創作した作中人物と会話するなど、文学的なコメディ作品である。日本では受け入れられないタイプの作品であろう。

『アンノウン』

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地上波で放映された、リーアム・ニーソン主演、ジャウマ・コレット監督『アンノウン』(2011 米・独)を観た。
Wikipediaによると、「本作は当初『身元不明』の邦題で日本公開が予定されていたが、東北地方太平洋沖地震が発生したため、2011年3月22日に配給元のワーナー・ブラザースが『アンノウン』への変更を発表した」とのこと。
極悪なスパイが事故によって記憶が混乱し、自分が分からなくなるという興味深い展開の映画であった。地上波枠での20分くらいのカットがあったためか、主人公が思い込んでいる自己像への不安や、恋愛感情の芽生えのシーンがもう一歩だった。

『ゼロ・グラビティ』

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昼にイオンシネマの3ヶ月間パスポートを買ったので、本日またいそいそと夜一人で映画館に出かけた。
アルフォンソ・キュアロン脚本・監督、サンドラ・ブロック主演『『ゼロ・グラビティ(原題: Gravity)』(2013 米)を観た。
『アバター』以来の3D映画鑑賞となった。奥行きのある映像で、宇宙空間の無重力状態がばっちりと表現されていたのは素晴らしい。物が浮くシーンや地球の映像などは文句のつけようがない。
しかし、話の展開はありがちなハリウッドテイストで、ロシアが勝手に人工衛星を爆発させ、その破片でシャトルが粉々になったり、時速数万キロの破片が飛び交う中で作業したり、炎に追いかけられたりのドタバタ劇である。話が急展開すればするほど、宇宙における闇や無音の恐怖、真空の危険さといった肝心なモチーフが薄くなってしまい、『アルマゲドン』などの「普通」のアクション映画に成り下がっていってしまった。もう少ししんみりと無重力自体の面白さや魅力を伝える映画であれば良かったと思う。
原題は「Gravity」(重力)というタイトルである。ラストシーンは重力の力で命を落としかけながらも、二本足で立ち上がる場面でエンディングを迎える。あの場面でのサンドラ・ブロックの姿は格好良かった。

『ウォーキングwithダイナソー』

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子ども3人を連れて、春日部イオンで、ニール・ナイチンゲール、バリー・クック監督『ウォーキングwithダイナソー(原題: Walking with Dinosaurs)』(2013 英米豪)を観た。
『アース』で有名なイギリスBBCが制作した作品であり、一匹のパキリノサウルスが子どもから大人に至るまでのドラマを通じて、恐竜の実態や生活環境を忠実にCGで描き出されている。途中下の子が泣き出し慌てて抱きかかえて外に行ったので、最後の10分ほどは見逃してしまったが、子ども向けでありながら真面目な作りの映画であった。ちょうど昨日化石で見た恐竜も出てきて子どもたちも満足したようだ。恐竜漬けの2日間であった。