学習・学び」カテゴリーアーカイブ

堺屋太一氏の講演会

本日仕事の関係で、堺屋太一氏の講演会に赴いた。
「日本の進路」という演目で、経済を中心に閉塞感を抱えている日本、日本人にエールを送るという内容であった。堺屋氏はバブル以降の経済不況が日本人の教育レベルや礼儀(ジベタリアンの発生)まで影響を及ぼしており、すでに官僚主導の国家運営そのものが崩壊しつつあると述べる。10年間で10人の総理大臣が誕生し、その全てが「改革」をスローガンにしたが、その多くが官僚によって潰されてしまった。また橋本・小渕政権の頃、一瞬であるが政治家主導の改革がなされたが、小泉政権になってまた官僚が力を付けて来たと指摘する。氏はその中で阪神大震災において日本人の秩序の良さ、日本人の魂が残っていたことに着目する。そうした日本人の心をもった国民によって選ばれた政治家や企業が良い意味で民主主義的な行動を取ること、そして個人個人が自分の好きなことにこだわることが日本の進路の源泉であると説く。前半の経済分析は古くさい内容でつまらなかったが、最後の何時間やっても飽きの来ないものこそ、自分が本当に好きなものであり、5年10年かけても自分の「好き」なものを探していくことが大切だというエールは面白かった。

免許更新

本日の午後、鴻巣まで免許の更新に出かけた。途中,白岡の田舎道をゆっくりドライブした。そして,いつも通りの淡々とした話しとビデオ映像が続く講習を受けてきた。ビデオではスピードの出し過ぎについて注意を喚起するブレーキ実験の映像が映し出された。制動距離は速度の二乗に比例するので、制限速度を守りましょうというものだが、改めてこの「二乗」の恐怖を思い知った。また埼玉県の自転車事故は5年連続全国ワースト1位もしくは2位ということだ。ちなみに昨年の1位は愛知県である。確かに埼玉県民の自転車の運転は荒い。

それにしても免許センターというところは代わり映えのしないところだ。ここ最近、市役所や区役所がとみにCSを意識し、郵便局も公社化によって変わり、町中の交番の対応もかなり改善されてきたのに、免許センターは相変わらずの役所仕事という雰囲気が漂っている。陸運局もそうだが、お役所お抱えの天下り先となるようなところが一番改革が遅れやすいのだろう。

誕生寺

研修の関係で、千葉の小湊にある日蓮聖人が生まれた誕生寺へ行ってきた。
その敷地内に宝物館があり、そこで日蓮聖人の誕生から成仏までを18枚の絵で紹介したコーナーが興味深かった。18枚の絵の中に知人に襲われた際に大暴れをしている絵があった。「お坊さん」というと一般に落ち着いた文化系のイメージが強いが、絵で見る限り日蓮聖人の腕は太く、柔道か相撲でもやっているような体格であった。正義・正法が失われる時には武器を持っても立ち上がるというのが日蓮聖人の基本的な考えであったらしい。日蓮宗新聞をもらってきたが、アメリカイラクの戦争反対のメッセージが一面を飾る。同じく日蓮聖人を開祖とする創価学会と折が合わないのも納得である。

平和記念展示資料館

今日は実家近くの歯医者に出掛けた帰り、新宿西口の三井住友ビルにある平和記念展示資料館へ行ってみた。
総務省認可法人である平和記念事業特別基金が主体となっているもので、特に恩給欠格者、戦後強制抑留者、引揚者のための支援活動と広報活動の拠点である。シベリアでの強制抑留や旧満州での引揚時の悲惨な生活に関する展示で占められている。それぞれは資料も分かりやすくまとまっており興味深かった。しかしでは、なぜ日本人が中国を始めとしてアジア各国を侵略していったのか、当時の中国人、韓国朝鮮人がどのような苦しい生活を強いられたのかという点は意図的に抜いてある。平壌からの悲惨な引揚体験は詳しく説明するが、日韓併合、南京大虐殺には全く触れていない。ガイド役の職員の話を少し聞いたが、太平洋戦争について、ABCDラインに追いつめられ、苦しい生活を強いられた日本人という観点からの説明に終始していたようだ。

漢字検定準1級

今日は古河で漢字検定準1級を受けてきた。
勉強する暇がなかったので、ほとんど一夜漬けであった。200点中8割の160点必要なわけだが、自己採点の結果146点の不合格であった。問題集が少し古いものだったので、新しい傾向に少し戸惑ってしまったのもあったが、圧倒的に勉強不足である。しかしやればやっただけ点数につながるので、次回再チャレンジしてみたい。
以下に間違えた問題の一部を列挙しておく。

(読み)
儲君の誕生を祝う提灯行列だ。
禾黍の穂が秋風に波打つ
壷中の天に遊ぶ
稲粟を蓄蔵する
熊の爪牙は危険だ
動物にけた話だ
胸にたまっていたが消えた
めて話すのはやめてほしい
夕暮れになるとろ悲しくなる

(書き)
階段から落ちて大腿部を打った
宝石が燦然と輝く
絶妙の演技に皆は拍手喝采した
になり笠になる
骸骨を乞う
尾鰭が付く

この中で「骸骨」という字は余裕で書けるが、上記の文章から「骸骨」は頭に出てこなかった。「漫ろ」は読めてしかるべき語だが、つい古文として「すずろ」と読んでしまった。準1級レベルの漢字はどれも見たことがあるのだが、書いたことのない字が多くてやっかいが、新体字と旧体字の違いや「輔・祐・朋・哉・宏」といった人名によく用いられる字への理解が深まるのでオススメである。しかし1級はどうみてもマニアの世界である……