読書」カテゴリーアーカイブ

『宇宙のはてで銀河に会いたい』

谷口義明『宇宙のはてで銀河に会いたい』(丸善 1992)を読む。
写真中心の大判のフォトブックである。太陽と同じ大きさか、太陽の4倍程度までの大きさの恒星は、内部の水素爆発が尽きると、やがて超新星爆発を引き起こす。その際に分子雲が誕生し、その分子雲の中心部がつぶされて、少なくとも1万近い星団が一斉に誕生する。そうした現象をスターバースト・シンドロームと呼び、その一連の流れについて分かりやすく説明されている。

『地球温暖化を防ごう』

佐島群巳監修『地球温暖化を防ごう:地球環境と私たちの生活』(ほるぷ出版 1998)を読む。
小学校の図書室にありがちな大判の学習本である。表紙に「文部省環境教育指導資料準拠」とある通り、授業の参考図書として刊行されたのであろう。

地球温暖化のメカニズムや弊害などを説明した上で、最後は小学生でもできる温暖化を防ぐ8ヶ条が紹介されている。小学生向けの本なので仕方ないが、地球規模の話とちょっとした生活習慣の改善の落差に戸惑ってしまう。

  1. エネルギーのむだをふせごう
  2. 自動車より鉄道を利用しよう
  3. 歩くことで地球にやさしく
  4. フロンガス商品を使わない
  5. 身近に植物を植えよう
  6. リサイクルでむだを減らそう
  7. エコマーク商品を選ぼう
  8. 食べ残さないようにしよう

『神戸発、尾道まで行ってきます』

森下尊久『神戸発、尾道まで行ってきます』(文芸社 2001)をパラパラと読む。
職場が異動となり、神戸の自宅から広島の尾道まで、新幹線通勤を始めることになった顛末が紹介されている。自費出版であるが、テレビドラマ化までされたヒット作となっている。土地勘のない関西〜中国地方の駅名や地名が多く、親近感が持てなかったが、文章にリズムがあった。

『生と死をみすえて』

吉武輝子『生と死をみすえて:娘あずさへの手紙』(岩波書店 1996)を読む。
娘のあずささんとは、東京新聞で長年コラムを担当されている宮古あずささんである。
著者の吉武さんは、評論家樋口恵子とともに「土井たか子を支える会」を結成し、女性の地位の確立を目指した社会運動家でもある。その彼女がこれまで自分が取り組んできた、考えてきた問題について、娘に手紙の形で伝えるという構成となっている。読みやすい文章であった。

『写真美術館へようこそ』

飯沢耕太郎『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書 1996)をパラパラと読む。
写真という感性に直接訴える芸術作品に小難しい解説がこれでもかと加えられる。