高速を走りながら、ポッドキャストで JAPAN FM NETWORK(全国FM放送協議会)という全国のFM38局が共同して番組を制作しているところが配信している「ラジオ版 学問ノススメ」という対談番組をいくつか聴いた。
パーソナリティの蒲田健さんと、作家堤美果さんや山本一力さん、湊かなえさん、荒俣宏さん、筒井康隆さんたちとの番組を聴いたのだが、普段聴けない作家さんの社会観や人生観が興味深かった。そのなかで作家山本さんの「好きなものしか続かない」という言葉が印象的であった。健康のためのジョギングやダイエットのためのスポーツは目的は高尚でも長続きはしないという。純粋に好きなものを見つけだして続けていくことが大切だという話であった。様々苦労しながら50歳手前にして作家デビューした山本氏ならではの重みのある言葉であった。
蒲田さんの話の引き出し方が大変上手く、他にも参考になるような話がたくさんあった。
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「忙しさとの競争」
ここ何日かに分けて車中で、ポッドキャストで配信しているTBSラジオ「文化系トークラジオ Life」の6月のテーマ「忙しさとの競争」を3時間分すべて聴いた。
近年、これまでの「働くこと」の忙しさとは別に、ビデオやSNSなどを「消費する」忙しさや、「乗換案内」などのアプリの普及に伴う隙間のない忙しさ、また、「投資した分だけ見返りがあるはずだ」という信仰のもとに繰り広げられる際限のない「育児」に伴う忙しさなどについて、若い社会学者たちが喧々囂々意見を交わしていた。
「スマホ中毒」という言葉が聞かれるほど、ここ2・3年、知人と「繋がる」ために若者の本来有り余っている時間がどんどん削られている。また、待ち合わせに早く来すぎたので喫茶店でコーヒーを一杯という「ゆとり」も、思い返せば「乗換案内」や「グーグルマップ」などの正確な「時間管理ソフト」によってなくなってきている。
番組を聞きながら、我が身の時間の使い方を反芻してみた。新聞をとっているにも関わらず、ネットのポータルサイトのニュースを延々と眺めていたり、ゲームこそしないが、スマホの料金設定や本体設定にずっとこだわってみたり、意味のない忙しさに振り回されている自分の生活が思い返される。
仕事や他人・社会・文化に関わる時間は削りたくないが、画面に向かったり、ネットのナビ機能であたふたしたりする時間は、くれぐれも「自制」していきたい。
荻上チキ・Session-22~Midnight Session~
「論壇のいま、Lifeのこれから」
TBSラジオで月1回放送されている、文化系トークラジオLifeの3月のテーマ「論壇のいま、Lifeのこれから」をPodcastで聴いた。
番組自体の存続に始まり、論壇となる場の意義や、歴史的な変遷、論客のありようにまで話が広がっていった。また、「そもそも」深夜に集まって社会について語ること自体に意味があるのかどうかという議題も出された。「そもそも」という形で根本から意味を探ろうとする哲学的な展開を含め、いかにも「Lifeっぽい」内容であった。
同世代の人たちがこのような形で「部室トーク」を繰り広げるというのは面白い。是非4月より隔月放送になるが、新しい形で継続していってほしい。
最近ラジオに
ここ最近、またケータイからスマホに戻し、TBSラジオのPodcastで配信される「文化系トークラジオ Life」という番組にはまっている。30代の社会学者や評論家などが集まって、若者論から科学技術まで様々なテーマで夜通し語る番組である。話は途中様々脱線していくのだが、司会の鈴木謙介氏が見事なまでに、拡散していく話のエッセンスをまとめ、次の議題へと繋げていく。また、学生時代に言葉を交わしたことのある知人も番組に出演しており、学生時代のサークルボックスで交わした議論の延長のような「まったりとした熱気」を感じている。
それにしても、お風呂でも布団の中でも数年前の番組を聞けるなんて、便利な時代が来たものだ。