「忙しさとの競争」

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ここ何日かに分けて車中で、ポッドキャストで配信しているTBSラジオ「文化系トークラジオ Life」の6月のテーマ「忙しさとの競争」を3時間分すべて聴いた。
近年、これまでの「働くこと」の忙しさとは別に、ビデオやSNSなどを「消費する」忙しさや、「乗換案内」などのアプリの普及に伴う隙間のない忙しさ、また、「投資した分だけ見返りがあるはずだ」という信仰のもとに繰り広げられる際限のない「育児」に伴う忙しさなどについて、若い社会学者たちが喧々囂々意見を交わしていた。

「スマホ中毒」という言葉が聞かれるほど、ここ2・3年、知人と「繋がる」ために若者の本来有り余っている時間がどんどん削られている。また、待ち合わせに早く来すぎたので喫茶店でコーヒーを一杯という「ゆとり」も、思い返せば「乗換案内」や「グーグルマップ」などの正確な「時間管理ソフト」によってなくなってきている。
番組を聞きながら、我が身の時間の使い方を反芻してみた。新聞をとっているにも関わらず、ネットのポータルサイトのニュースを延々と眺めていたり、ゲームこそしないが、スマホの料金設定や本体設定にずっとこだわってみたり、意味のない忙しさに振り回されている自分の生活が思い返される。

仕事や他人・社会・文化に関わる時間は削りたくないが、画面に向かったり、ネットのナビ機能であたふたしたりする時間は、くれぐれも「自制」していきたい。

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