投稿者「heavysnow」のアーカイブ

「米兵性犯罪 沖縄に伝達」

本日の東京新聞朝刊に、米軍と日本政府で、米軍人を容疑者と認定した性犯罪について沖縄に伝達する方針を決定したとの記事が掲載されていた。
この事件の詳細については、1学期の歴史総合の期末考査で出題している。この記事の背景には、日本の国土の0.6%の沖縄に在日米軍基地の74%が集中している現状と、極めて不平等な日米地位協定(在日米軍が日本国内で円滑に活動できるようにするために特別な権利を定めた協定)の問題がある。日米安保は歴史総合の教科書の用語ではなく、現在も日本に苦痛を与えている問題だという認識を大切にしたい。

『バッテリーⅠ』『バッテリーⅡ』

あさのあつこ『バッテリーⅠ』(教育画劇,1996)と『バッテリーⅡ』(教育画劇,1998)を読む。
10数年前に『バッテリーⅠ』だけ読んだのだが、改めて『同Ⅰ』『同Ⅱ』と連続して読んだ。
単なるスポーツ成長物語だけでなく、90年代の管理教育や陰湿ないじめ、それらに体を張って反発していく中学生の姿が印象的であった。どうにも止まらなくなってきたので、一気に最終巻まで読んでいきたい。

戸田公園をぶらぶら

本日、蕨での所用を済ませ、戸田公園を自転車でぶらぶらと走った。ボート部の漕艇場と合宿所の周囲を走ったのだが、見慣れない光景で面白かった。東京の大学だけでなく、筑波大学や東北大学の合宿所まであった。いったいいつ練習するのか。
また、同じ川でボートレースも開催されており、ちょっとしたサイクリングにちょうど良い。

8月以降は数年ぶりに、時間的な余裕ができるので、月一程度で春日部発着のサイクルイベントなど開催できると良いのだが。

『4TEEN』

石田衣良『4TEEN』(新潮社,2003)を読む。
調べてみたら、15年ほど前に読んだことのある本であった。
読んだことあるような気がしていたが、内容を全く忘れていた。
今思えば、2000年前後の中高生ブームに乗っかったような話であった。

『地球・環境・惑星系』

土井恒成訳・パリティ編集位委員会編『地球・環境・惑星系』(丸善,1991)を読む。
タイトルの順番通り、地球科学、環境、天文学の3構成となっている。天文学の方は読み飛ばしたが、前半の地球科学は参考になるところが多々あった。引用しておきたい。

プレートテクトニクスにおいて重要な点は、地球の表面が一種の均衡状態で成り立っているということである。プレートは海嶺で形成されるが、ここではアセノスフェア(ギリシャ語で力強さを欠いた)から湧き上がる熱と物質によって新しい地殻がつくられる。これに対して「プレートのもぐり込み」−すなわちリソスフェア(ギリシャ語で石)が消滅してをアセノスフェアに戻る過程−が起こることによって差し引きつりあいが取れているのである。要するに、新しいプレートは上向きの対流によって生み出され、古いプレートは下向きの対流によって「ルツボ」に戻されるのである。

 

地磁気の軸は、現在自転軸からおよそ11℃傾いている。したがって、地磁気の北極、南極、赤道などは地理的なものと異なっている。歴史的な記録から、地磁気の強さは過去160年の間に7%も減少したことがわかっている。もしこの割合でずっと減少し続けると、これから2000年くらいのうちに地磁気は消滅することになる。

地磁気をイメージする際、地球は大きな磁石という絵が浮かんできてしまうが、物質は高温になると磁気を失ってしまうので、地球の中心核(コア)はどんな物質も磁気を保持することはできない。

地球の内部に巨大な磁石が無いというのなら、地磁気の原因はいったい何なのだろうか。科学者の考えによると、地球が巨大な発電機(ダイナモ)として働いて力学的なエネルギーを電気的なエネルギーに変換し、その結果地球の奥深くを流れる電流によって磁気が生み出されている。

高山気候の説明の際に使いたい。

地球が気持ちの良い暖かさを保っているのは、大気という毛布にくるまっているからである。「気持ちの良い暖かさ」とは平均気温が、水が液体状態である温度0℃から100℃の間にあることを指している。(中略)大気のない月面では、日の当たる昼の面では温度が100℃にも達し、夜には零下150℃に下がる。これをならすと月面の平均気温はおよそ零下18℃になる。

大気大循環の仕組みとして次のように説明する。

太陽は極地方よりも赤道付近を暖めるので、赤道部の空気は上昇し、南北の極に向かって流れ、極で下降するが、結局は低い高度を流れて赤道に逆戻りする。地球は速い速度で自転しているので、このような気流の循環はねじ曲げられ、緯度によって異なるが東風や西風を生ずる。