投稿者「heavysnow」のアーカイブ

『職人を生きる』

鮫島敦『職人を生きる』(岩波ジュニア新書,2008)をパラっと読む。
飴細工や藍染、鞄や鰻など、老舗の職人の技術や経歴、仕事にかける思いなどが紹介されている。
面白そうな内容なのだが、文章のリズムが合わなかった。例えば冒頭の書き出しが以下の件である。

東武伊勢崎線・亀戸線の曳舟駅を降り、水戸街道を越えた先に、なんとも昔懐かしい商店街が続いている。墨田区向島、哀愁を感じさせる狭い商店街を一本わき道にそれると、品をたたえたこぎれいな店舗が目に入る。
暖簾には、「羽子板 鴻月」の文字。店内を覗くと、豪華絢爛、華やかな押絵羽子板が目に飛び込んでくる

ってな調子である。読むのが苦痛になって途中で読むのをやめてしまった。

『アフリカは遠いか』

楠原彰『アフリカは遠いか』(すずさわ書店,1981)をパラパラと読む。
著者は執筆当時、國學院大学文学部で教育学を専門としている学者であった。
1979年から1980年にかけてアフリカの旅の途上で、雑誌や新聞社に送った現地レポートやコラムなどがまとめられている。そのため、時系列順に

『うたかた』

渡辺淳一『うたかた』(講談社,1990)を読む。
1989年2月から1990年2月にかけて読売新聞に連載された小説である。上下巻でかなりのボリュームであった。今でいうところの「W不倫」に関する話である。50代に差し掛かった中年男性と30代半ばの女性が、妊娠や夫からの暴力などに悩まされながらも、しがらみを振り切って愛を貫こうとする。それぞれ相手のことを思うよりも、相手の家族に配慮する場面が多いのは、不倫小説ならではの展開である。
途中、際どい濡場のシーンが挿入されるが、あとがきによると、新聞紙面では限りがあったので、単行本にする際に加筆したとのこと。程よい濡場のシーンが小説にリズムを与えている。

ネット記事より

ヤフーを見ていたら、愛媛県のアイテレビが配信している記事が目に留まった。
高校の定期考査レベルの用語なので、ダブルチェックがあれば防げたミスであろう。地理の担当者の不足なのか、入試業務の多忙かなのか、あまり担当者を責めることはできないであろう。


松山大学(愛媛県松山市)は、11日に実施した一般入試2期日程の試験で出題ミスがあったと発表しました。
松山大学によりますと出題ミスがあったのは、経済学部、経営学部、人文学部、法学部の試験科目「地理」で、設問の選択肢に「ハイナン(海南)島」を誤って「ハイナン(南海)島」と表記していたということです。
松山大学は「該当問題については受験者全員を正解として扱うことといたしました。受験者の皆様に混乱を与えたことを、深くお詫び申し上げます」とコメントしています。