御嶽砂丘玄武(5/5)

兵庫県豊岡市街を抜けて、今回の旅の最後の目的地である玄武洞に昼前に到着した。
ボランティアのガイドさんにお願いし、玄武洞と青龍洞の2つを一緒に廻った。

以下、山陰ジオパークのホームページの解説より。
玄武洞・青龍洞が国の天然記念物になったのは1931年(昭和6年)と古く、その後1963年(昭和38年)に山陰海岸国立公園に指定されました。玄武洞・青龍洞が有名な訳には3つの特徴が挙げられます。まず1つはきれいな曲線美のある柱状節理です。2つめは「玄武岩」の名の由来となったことです。江戸時代の儒学者・柴野栗山が当時有名な城崎に来遊した時、この珍しい採石場を中国の四神の「玄武」に因んで「玄武洞」と命名しました。
その後、明治になって岩石名に日本語の名称をつける際、東京帝国大学の小藤文次郎博士が、「Basalt」という岩石に対して、この玄武洞にちなんで「玄武岩」と命名したのです。
3つめは世界で最初に第四紀の地磁気逆転が発見された場所だということです。1929年(昭和4年)京都帝国大学の松山基範博士は玄武洞の岩石に現在の南北とは逆の磁性が残されていることを見出し、それをきっかけに地球の磁極が逆転する時代があったことを世界に先駆けて発表しました。彼の栄誉を讃えて、約260万年前から70万年前の地磁気の逆転時期を「松山逆磁極期」といいます。
また、2009年(平成21年)には国際地質学連合によって松山逆磁極期が始まる260万年前を第四紀の始まりとするように定められました。
     
 
 
一番の中心である玄武洞の様子。右側が亀の甲羅、左側が蛇に似ているということから、脚の長い亀に蛇が巻き付いた中国の神である「玄武」の名がついている。

 
玄武洞近くの樹木の根っこ。岩の隙間から根が入り込んでいる。

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玄武洞の隣の青龍洞の様子。水面に映った岩が美しい。柱状節理自体が大きく湾曲しており、地殻変動のエネルギーが伝わってくる。

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写真の真ん中あたりに落ちそうで落ちない岩が写っている。受験にご利益があるとかないとか。
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青龍洞を背にした円山川の様子。昔はコウノトリがこの周辺にいたそうだ。現在は絶滅してしまい、中国から連れてきたコウノトリの繁殖が試みられている。また、ガイドさんによると昔は行李柳の木がたくさんあり、その木を編んで出来たのが柳行李である。現在でも豊岡で作られたカバンは全国に知られている。

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ガイドさんと別れて、一人で白虎洞を散策する。玄武洞や青龍洞と比較すると、見劣りは否めない。

 
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北朱雀洞と南朱雀洞の様子。こちらの方もちょっと小さく、玄武洞ほどの感動はなかった。

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玄武洞周辺の法面を保護する構造物にも玄武岩が用いられていた。

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東京へ帰る前に、JR山陰線豊岡駅のコンビニでおにぎりを購入して腹拵え。
この後、11時間ほぼノンストップで豊岡から養父、篠岡、亀岡と一般道をつなぎ、京都市内を国道9号線、1号線と通り、京都東ICから高速をすっ飛ばして帰ってきた。


□「御嶽山〜大垣城〜大飯高浜原発〜城崎温泉〜鳥取砂丘〜玄武洞」を巡る(1/5)
□「御嶽山〜大垣城〜大飯高浜原発〜城崎温泉〜鳥取砂丘〜玄武洞」を巡る(2/5)
□「御嶽山〜大垣城〜大飯高浜原発〜城崎温泉〜鳥取砂丘〜玄武洞」を巡る(3/5)
□「御嶽山〜大垣城〜大飯高浜原発〜城崎温泉〜鳥取砂丘〜玄武洞」を巡る(4/5)
□「御嶽山〜大垣城〜大飯高浜原発〜城崎温泉〜鳥取砂丘〜玄武洞」を巡る(5/5)