30代最後の旅 赤岩〜輪島〜八尾 3日目
輪島の道の駅近くにあるホテル「輪島メルカート」のベッドで目覚める。
日本3大朝市とも称される輪島の朝市に赴いた。観光客相手の出店が300mほど続く。
朝市の中にあった、『デビルマン』や『キューティーハニー』『マジンガーZ』などの漫画の作者で知られる永井豪氏の記念館に行った。デビルマンやマジンガーZのオブジェや実際の原画も展示されていた。永井豪氏の多才ぶりがよく伝わってきた。だが、永井氏は輪島に生まれたが、6歳までしか在住していない。「輪島が生んだ~」と喧伝するのはいささか疑問符がつく。
朝市を後にて国道249号を東に向かう。左に見えるのが輪島の市街。
輪島市にある有名な棚田の白米千枚田の風景。国道のすぐ脇に様子が一望できる道の駅が新設されていた。
国道249号をまっすぐ行き、日本海を離れ珠洲という市街に向かう途中の風景。
珠洲市には風車が30基置かれているそうだ。山の中に聳え立つ風車の魁偉な姿もこれからは見慣れた光景となっていくのであろう。
珠洲市から能登空港の前を通って、能登有料道路を一気に南下した。
途中千里浜ドライブウェイという海岸の砂浜沿いの国道を走った。我が軽自動車でもスタックの心配もなく悠々と走ることができた。
富山市越中八ツ尾に向かう途中の棚田の光景。先ほど白米千枚田を見たからであろうか。こうした山に囲まれた日本の美しい棚田も、TPP加盟後は非効率な国内保護障壁として他国から批判されてしまうのであろうか。
今回の旅の目的地である越中八尾の街の様子。市内を流れる井田川の氾濫のため、どんどん高台へ移り住んでいった歴史がうかがわれる。
毎年9月1日から3日かけて行われるおわら風の盆の舞台の中心に位置する聞名寺の様子。
おわら資料館の館内の様子とおわら風の盆のポスター。
夏のお盆のためか、入場者は私一人であった。9月の祭りの賑わいの映画と館内の索漠した様子の対比が印象的であった。
ふと、藤原定家の「見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ」という和歌が頭をよぎる。
改作「見渡せば 花も囃子も なかりけり 坂の米屋の 夏の昼暮れ」
越中八尾から国道472号線、471号線を南下し飛騨を目指す。途中ガードレールもない山坂道が続く。冬季は雪で完全に埋もれてしまうため夏季しか通行できないことで知られ、ネット上では「酷道」とも称されている。途中岐阜との県境近くにある大長谷温泉に立ち寄る。
この後、国道158号線安房峠を経て松本市に向かい、高速で一気に東京まで帰ろうとするも、諏訪湖のサービスエリアで一眠り。