「G7、強制労働排除で一致」

本日の東京新聞朝刊に、中国の新疆ウイグル自治区での綿花畑や綿製品工場での強制労働を巡って、先進7カ国が貿易で圧力をかけていくことで一致したとの記事が掲載されていた。

地理の先生っぽい話をすると、綿花は乾燥地帯で雨季と乾季がはっきりしている地域で栽培されている。一年中雨が降る日本ではほとんど栽培されていない。内陸地域ほど降水量が少なく、気温の年較差も大きいため、雨季と乾季が明瞭になる。生産量世界第1位はインドである。内陸のデカン高原は年降水量は800ミリメートル以下で、夙に綿花の一大産地として知られる。
中国の内陸に位置する新疆ウイグル自治区は年間降雨は100~500ミリで、中国の綿花栽培の9割を占めている。

閑話休題。米国バイデン大統領は、看板政策の人権を錦の御旗に、トランプ前大統領の外交政策をそのまま継承している。トランプ前大統領はツイッターで、米国の知的財産が中国にだだ漏れであると指摘していたが、バイデン大統領になって、その批判の材料が知的財産権から人権に変わっただけである。

それにしても、中国のイスラム教徒への弾圧は目に余るところがある。ウイグル語の使用禁止やイスラム教の否定、北京標準時の使用など、およそ民主主義国とは言い難い、常軌を逸した政策が報じられている。バイデン大統領も習近平国家主席も同じ穴の狢(むじな)という気がする。