埼高教新聞2009年1月5・15日合併号

職場で、全教系の埼玉県高等学校教職員組合が発行している埼高教新聞2009年1月5・15日合併号を手に取ってみた。
班貧困ネットワーク事務局長、NPO法人自立生活サポートセンターもやい事務局長の湯浅誠さんと、組合の畑井委員長との対談記事を読んだ。「自己責任」論ではどうしようもない不況構造に直面している中で、現場の教員に対して、湯浅さんは次のようにメッセージを送る。

「非正規やワーキングプアにならないように努力しましょう」と、いうような言い方はやめてもらいたい。それは、もうどうやったって若者のほぼ50%が非正規だというのが実態なわけですから、それを変えない限り、誰かは非正規にならなきゃいけない社会構造になってるわけですから。そうなると、「なっちゃいけないと言われていた、そういうものになってしまった…」と、また余計なレッテルを貼ることになるので。
だから、「非正規にならないように頑張ろう」じゃなくて、なにかのために頑張るって言うのであれば、「生きるために頑張ろう」と、そういうふうに言ってもらいたい。そして、具体的なスキルを一度は教えておいてほしい。
例えば、「働ける人でも生活保護は受けられるんだよ」とか、「アルバイトしたら本当は雇用契約書っていうのをもらえるんだよ」とか、「給料明細もらったら雇用保険がついてるかどうか見てみるんだよ」とか、そういうほんと基本的なことですよね。人生の中でそういう話を一度も聞かないでトラブルに見舞われちゃうと、もうなすすべがないんですね」

その意見に対する畑井委員長のコメントはなく、その対談の紙面の裏では「正規雇用」者の賃金上昇といったつまらない記事が続く。

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