ステーキガストのタブレットを見て考えたこと。

 

昨日、近所にあるステーキガストに出掛けた。
おじさんなので、肝心のお肉の前に、サラダバーとコーンスープだけでお腹いっぱいになった。そこで時間を持て余したので、注文用のタブレットを眺めていたところ、肉厚のステーキの画像が映った。説明文の中の「穀物肥育」という文言が目に留まった。本来草食動物の牛は、消化の悪い草を反芻しながら時間をかけて栄養を摂るので、丸々と脂肪が付く動物ではない。しかし、牛肉の効率的な生産のために、牛にとうもろこしや大豆などの穀物のみを与え、狭い檻に閉じ込めカロリー消費すらも抑えて太らせる肥育場(フィードロット)と呼ばれる場所で、出荷直前の数ヶ月を過ごす。下の写真は、牛肉生産世界第2位のブラジルのフィードロットの風景である。正直、過密で衛生面でも不潔な肥育場にはあまり良い印象はない。

ガストはホームページでメニュー別に「食材原産地一覧」を公開している。細かい数字は掲載されていないが、牛肉はアメリカやオーストラリア、メキシコが多くなっている。豚肉はアメリカとカナダ、鶏肉はブラジルが多い。牛肉は穀物で肥育するためか、アメリカ中西部のグレートプレーンズなどの乾燥地域を多く抱えている国が多い。写真を見るに、草も全くない刑務所のようなところで屠殺を待つ牛の気持ちはどんなだ?ドナドナドーナドーナ♫

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