千葉商科大学のパンフレットを読む。
慶応大学SFCを設立し初代総合政策学部長を務めた、加藤寛前学長のイメージが強かったので、十数年前にできた新設大学かと思っていた。しかし、パンフレットを読んで初めて、1928年設立の巣鴨高等商業学校が前身となっている80年近い伝統のある学校だと分かった。元が商業学校なので、商学科と経済学科、経営学科を有する商経学部が中心の大学である。特に簿記には力を入れ、08年度には日商簿記1級に7名、公認会計士に1名が合格している。
千葉県市川市にあり、埼玉からは遠い学校のイメージがあるが、武蔵野線を使えば越谷駅から45分と意外に近いことが分かった。
また、少子化の影響であろう、2000年に慶応の総合政策学部と環境情報学部が合体したような政策情報学部が設置され、09年には完全に就職予備校と化したサービス創造学部なるものまで生まれている。
政策情報学部は学部としての理念がよく分からない。行動し続けることで社会の第一線で活躍する能力が身につくと喧伝されている。しかし、先行の慶応SFCがずっこけつつある現在、その二の舞になることは免れないであろう。
さらに、09年に始まったサービス創造学部は、他大学でいうホスピタリティやサービス経営にあたるのであろう。1年次より業界セミナーやインターンシップを通じてビジネスマインドを培うという奇妙な学部である。
要するに、商経学部以外は眉唾物であろう。
パンフレット研究:千葉商科大学
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