本日の東京新聞夕刊に、北大西洋条約機構がバルト海を航海中の海上自衛隊の護衛艦と合同演習を実施したと発表したという記事が小さく載っていた。
記事によると、日本は域外のパートナー国としてNATOとの連携を強めており、今回の演習には二隻の護衛艦が参加し、海上で作戦を実行する際の連絡手段の確認などが行われたとのこと。今月、スペイン沖でも同様の合同演習を実施している。
つい見逃してしまうほどの記事であったが、いったい日本の海上自衛隊はどこまで自衛の範囲を広げているのか。集団的自衛権の行使が国会を通った以上、政府のお墨付きがついているのかと思うが、ロシアとヨーロッパ諸国の緊張が強まっているバルト海にわざわざ出かけ、合同演習を行うというのは馬鹿げた行為でしかない。憲法9条の精神を遵守し、専守防衛以上の軍事力に対してはシビリアンコントロールをしっかりとかけるべきである。