本日の東京新聞朝刊の記事より
コンビニで働く外国人はここ数年急増し、大手三社で4万人以上となった。既に身近な存在だが、本年はなかなか紹介されない。どんな生活をし、なぜこんなに多いのか。
・以前は中国系が多かったが、東日本大震災後、日本語ブームのベトナムやネパールの出身者が増えている。
・最近はスリランカ、ウズベキスタン、ミャンマーの人も多い。
・彼らの大半は留学生で、週28時間までアルバイトが認められている。
・日本は「勉強しながら働ける珍しい国」である。
・人手不足のコンビニ業界のニーズと日本語を実践で学ぶことができる留学生の思惑が一致した。
・日本政府も「留学生30万人計画」を掲げ、受け入れに積極的だ。ファーストフードや居酒屋を含む留学生バイトは昨年は約26万人となり、13年の2.5倍に増えた。日本語学校は過去5年で200校も増え、680校もある。
・日本語学校の授業料や渡航費は現地の平均年収の数十倍になることもあり、多くの留学生が借金を背負っている。
・中には強制送還覚悟で週28時間を超えて働く人や、バイト先のあっせんで摘発される日本語学校もある。
・日本は「移民」を認めていないが、外国人労働者は5年連続で過去最多を更新し、昨年は約128万人になった。
・最近は「外国人技能実習制度」の対象に「コンビニの運営業務」を加えようとする動きもある。
フリーライターの芹澤健介氏は「移民に賛成か反対かという議論を超えて、私たちの生活は外国人の労働力に依存している。実際に隣で働き、生活している人たちと、いかに共生していくかを考えるステージに入っている」と話す。