Podcastで配信されえている、文化系トークラジオLife「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」(TBSラジオ 2015年02月22日放送)を聞いた。
若者の音楽離れが指摘される現代において、改めて音楽を聴く意味や目的、生活との関連などについての四方山話に花が咲いていた。固有名詞が多かったので、全部を理解することはできなかったが、CDが売れない一方でライブやコンサートなどはむしろ観客が増えているという話が興味深かった。ネットからいくらでも音楽をダウンロードできるようになったここ数年、ただ一方的に視聴するだけのCDやiTunesのようなパッケージング化された音楽のコレクター的意味は完全に価値を失ってしまっている。一方で、音楽に合わせて踊ったり一緒にタオルを回したりするライブビューイングや、握手したり合唱したりする参加型イベントは、年代を問わず注目されている。
一方的な視聴スタイルはネットが受け皿となり、参加型のコミュニケーションは現地のライブ会場でという音楽業界の大きな流れは、いずれ教育業界も飲み込んでいくであろう。知識伝達はネットで済ませて、表現や討論などの双方向スタイルは教室で行うという「反転授業」が脚光を浴びている。教室で一方的に知識を注入する型の授業は早晩通用しなくなるであろう。効率良く伝え、かつ興味関心を引き出す参加型の授業について、4月以降じっくりと考えていきたい。