本日の東京新聞朝刊に、山本義隆元全共闘議長が40数年ぶりに「私の1960年代」と題した講演を行ったとの特集記事が掲載されていた。
1960年代後半の「全共闘運動」の背景にあった思想的潮流について、山本氏は、戦後の「平和」と「民主主義」「科学技術の進歩」の3つのシンボルが絶対的な正義とされた社会総体への疑問だと指摘する。「全共闘」というと、やれ保守と革新や、代々木と反代々木、〇〇派と××派の対立といったセンセーショナルな報道で彩られるが、戦後体制そのものの矛盾を明らかにするきっかけとなるものであった。
一連の学生運動が現代に与えた影響について、「何だったのかと問われると返す言葉がない」「あと何年生きられるか分からないが、やれることを見つけ、やっていかなければならない」というコメントが印象的であった。
アジ演説の写真の印象が強かったので、近況の写真のたそがれぶりに少し残念な心持ちがした。
「東大闘争を語る」
コメントを残す