『海外ブラックマップ』

嵐よういち『海外ブラックマップ』(彩図社 2006)を読む。
半分は勉強のつもりで、帝国書院の最新基本地図片手に、国の位置や統計データと合わせて読んだ。
旅行ジャーナリストの著者が実際に体験したマリファナやスリなどにまつわるエピソードがまとめられている。
いくら旅慣れていても関係なくヤラれてしまうヨハネスブルグ(南ア)や、キングストン(ジャマイカ)、ナイロビ(ケニア)から、旅の達人は問題ないが、旅慣れていない人はヤラれる確率が高い、デリー・コルカタ(インド)やボゴタ(コロンビア)、リマ(ペルー)など、殺人が日常茶飯事の都市から、警察が犯罪に絡んだり、タクシーやホテル内での犯罪などが横行する都市など、世界20の「ブラック」な都市が紹介されている。
著者は、昨日読んだ同じく旅行作家の丸山ゴンザレス氏と、旅行情報などを配信するネットラジオ「海外ブラックロードpodcast」を運営している。この本の中でも、下層住民が生活する地域を共に行動する話が出てくる。
ソファに寝転んで手元で世界の情報を見ることができる現在でも、小田実の「何でも見てやろう」の精神は連綿と続いているんだなとふと思った。

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