MTBマガジン編集部『MTB magazine vol.001』(ネコ・パブリッシング 2000)をパラパラと読む。
当時流行していたフルサスのダウンヒルバイクの総特集となっている。サスペンションもエアサスではなく、ほぼ全てスプリング式となっており、原色ゴテゴテのフレームとスプリングが目に鮮やかである。
ダウンヒルとまではいかないが、下りを楽しむクロスカントリーレベルはこれから挑戦していきたい。
月別アーカイブ: 2017年10月
東武動物公園
「リベラルの必要性」
本日の東京新聞朝刊で、山口二郎法政大学教授が、戦前軍部を恐れず戦争と独裁に反対した石橋湛山が源流とされる「リベラル」の意味について大変上手くまとめている。学生時代に友人の「新党護憲リベラル」の「リベラル」は自由主義を表す言葉なのでおかしいという話が今だに頭の片隅に残っており、私もずっと混乱していたので憑き物が落ちたようにすっきりとした。
この(リベラルという)言葉が生まれたヨーロッパでは、個人の自由、特に経済的自由を尊重するという意味で使われたが、20世紀アメリカでは民主党の進歩派が、あらゆる人間に人間らしく生きる権利を保障するという観点から、人種や性別による差別を許さないルールを確立し、貧困層に対しても生きる権利を保障するために政府が積極的に政策を展開するという意味で、リベラルの意味を転換した。
立憲民主党が追求するリベラルは、日本における伝統的なリベラルに、社会的な平等や公正を志向するアメリカのリベラルを加味したものだ。今の日本に必要な選択肢である。
『プライバシー・クライシス』
斎藤貴男『プライバシー・クライシス』(文春新書 1999)を斜め読みする。
住基ネットやスイカ、ETCも実現していなかった20年近い前に刊行された本だったので、少々内容は古かったが、警察の戸別訪問による巡回カードの情報が漏れていたり、ICカードの共通規格作成にいくつもの省庁やその天下り団体がしっかりと絡んでいたり、所々ハッとするような記載があった。
『鹿男あをによし』
万城目学『鹿男あをによし』(幻冬社 2007)を読む。
夏目漱石の『坊っちゃん』をネタにした学園教師ドラマと弱小剣道部が大活躍する青春ドラマ、邪馬台国への歴史ロマンの3つ要素が見事に融合したファンタージー小説である。
読み進めるうちに、これぞ小説といったぶっ飛んだスケールの広がりを楽しむことができた。