横溝正史『白と黒』(角川文庫)を半分だけ読んでやめた。
前半部までで展開が冗長すぎて、読み進めていくのがつらくなった。伏線を多く張るのもよいが、テンポは大事であろう。
『白と黒』
コメントを残す
横溝正史『白と黒』(角川文庫)を半分だけ読んでやめた。
前半部までで展開が冗長すぎて、読み進めていくのがつらくなった。伏線を多く張るのもよいが、テンポは大事であろう。
松本清張他『東経一三九度線』(光文社文庫)を読んだ。
正直面白くなかった。
三田誠広『書く前に読もう超明解文学史』(集英社文庫 2000)を読んだ。
戦後反戦闘争における、早大教授ゆえの(?)ひねくれた歴史観にはがっかりするが、「実存」と「構造」の対立という見方で、戦後派、第三の新人、内向の世代を区分する見方は面白かった。とかく戦後文学の流れは作家がまだ生きているだけあって、その位置づけは難しいが、題名通りの思い切った分類は英断であろう。
文学の視点については、確か野間宏も同じようなことをもっと難しい言い方で表現していたのではなかろうか。確か野間はシェイクスピアの『リア王』を題材に「個別」と「普遍」という観点から、文学のもつ哲学的な、そして政治的な原動力をどこかの本で書いてあったと思う。