衆院が解散になり、選挙運動も盛んになってきた。先日足立区に行ったら、社会党のポスターが貼ってあった。上田哲が再建したらしい。春日部にも候補者が立つなら票を入れようと思う。
しかし過去に私が票を入れた党はことごとくつぶれている。社会党もつぶれ、新社会党も危ういと聞く。新党護憲あかつきもしかり、憲法・みどり・農の連帯や護憲リベラルもなくなってしまった。私の運が悪いのではなく、92年のPKO闘争以降、護憲勢力の衰退が著しいからだ。昔の社会党左派のゴリゴリ部分が勢いを失ってから久しい。
しかし今ほど市民・労働・学生運動と広範囲な連帯を組める真の「市民党」の誕生が求められる時代もないであろう。民主党を批判しつつ、共産党と一定現場共闘を組める柔軟で健全な自公保批判勢力の形成が待たれる。社民党にはあまり期待しないが、若手では保坂展人や福島瑞穂、辻本清美など元気のある者が出てきている。社民党はもう一度過去の支持労組との関係を見直し、上田社会党と合流し、抑圧される人民の声を国会へ届ける役目を果たすべきである。
そういえば大学一年生の時に自治会主催の上田哲の講演会に出たことを思いだした。そのとき上田哲は有事法研究が防衛庁内部で最終段階まで進んでいるという半ば暴露話を得意げに語っていたが、大変ショックを感じたことを覚えている。しかしそれから6年経ってみて、そのショックが今ではギャグに近いものになってしまっている現在の状況に、改めて時の流れの速さを思わずにはいられない。