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『西の魔女が死んだ』

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3年ほど前に地上波で放映された、梨木香歩原作、長崎俊一監督『西の魔女が死んだ』(2008 アスミック・エース)を観た。
女の子のグループ同士の付き合いに神経をすり減らした少女が、大自然のおばあちゃんの家で自分を見つめ直し、生きる力を得るという、いかにも文科省お墨付きの少年少女文学賞を受賞しそうな内容である。
しかし、おそらくは原作の持つ心理描写の機微を無理矢理映像で表現しようとしたために、自然描写や田舎の生活純朴な映像が、かえって制作者の意図で塗りつぶされつまらないものとして目に映ってしまう。
想像を制限されてしまう映画よりも、原作で読んだ方が楽しめた作品であろう。

『Summer Nude』

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地上波で放映された、飯塚健監督『Summer Nude』(2003 アルゴ・ピクチャーズ)を観た。
いわゆる「群像劇」と呼ばれるジャンルで、石垣島を舞台に「上り坂」のカップルや「下り坂」の夫婦、そして「まさか」の事件が、8月31日の夜に打ち上げられた花火の下で交錯する。
前半は完全なコメディダッチで、アイドル映画や若手芸人映画のように、役者のことをよく知っているファンが見るような内輪向けの内容であった。しかし、後半は監督の若さがにじみ出てきて、低予算ながら一生懸命な作りが伝わってきた。

『ノウイング』

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地上波で放映された、ニコラス・ケイジ主演、アレックス・プロヤス監督『ノウイング(Knowing)』(2009 米)を観た。
現代版旧約聖書であり、ノアの方舟、アダムとイブを連想させる内容であった。
ラストの圧倒的な人類の終末や預言者の登場など、キリスト教的な世界観を堪能することできた。

『コンテイジョン』

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地上波で放映された、スティーブン・ソダーバーグ監督『コンテイジョン(Contagion)』(2011 米)を観た。
致死率の極めて高い感染力の強いウイルスの拡散と、それと比例してマスメディアやネットで広がっていく流言飛語の影響を描く。
最後の最後で、ウイルスの飛散の原因が劣悪な家畜の大量生産や不衛生な調理にあった事実が示され、人間の責任を問う社会批判が込められる。

『トゥルーライズ』

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地上波で放映された、アーノルド・シュワルツェネッガー・ジェイミー・リー・カーティス主演、ジェームズ・キャメロン監督『トゥルーライズ(True Lies)』(1994 米)を観た。
本来144分の映画なのだが、1時間近くカットされているので正しい判断はできないが、大作なのだが、B級映画というドタバタアクションを楽しむことができなかった。「YAHOO映画」でやたら評価が高いのが不思議である。