地上波で放映された、細田守原作・監督『おおかみこどもの雨と雪』(2012 東宝)を観た。
最近涙腺が弱くなったのか、主人公の花の健気な生き方や愛する子どもたちの自立を見守る親の姿に涙が止まらなかった。
狼の子どもというファンタジーな設定ながら、自己のアイデンティティーを必死に探ろうとする雨と雪や、子育ての責任を一人で背負い新天地で懸命に生活を建てようとする花の姿は極めて現実的であり、現代の日本社会で生活する親子の姿そのものである。
アニメという表現だからこそ、観客一人ひとりが自身の生活実感に即した感動が生まれるのであろうか。
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『妖怪ウォッチ』
本日夕方、真ん中と下の子を連れて、ララガーデンにあるユナイテッドシネマで『妖怪ウォッチ』の映画を観に行った。
真ん中の子は2回目だったが、「ばくろばあー!」、「メラメライオン!」と出てくる妖怪の名前を口にしながら楽しんでいる様子であった。下の子はまだ3歳だが、お兄ちゃんと一緒に妖怪の名前を言い当てっこしながら普通に鑑賞していた。
1回目に観たときは聞き漏らしていた、ウイスパーの「必殺技の名前を言う間は攻撃しないことがお約束」との呟きに思わず笑いがこぼれてしまった。大人が2回観ても十分に楽しめるのだから大した作品である。
「ダークニャン」のメダルがこれで3個になった! ゲットだぜ! ( ^ ^ )/○○○
『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』
真ん中の子を連れて春日部のイオンシネマで、高橋滋春・ウシロシンジ監督『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』(2014 東宝)を観た。
小さい子ども向けの映画であったが、スターウォーズやドラえもん、ジブリ映画などを上手く取り入れており、30代、40代のお父さんお母さんも楽しめる工夫が凝らされている。また、60年前の昭和30年代にタイムスリップするので、60代以上のお爺さんお婆さんも楽しめるような時代やキャラクター設定がなされている。親子3世代の万人受けを狙ったアニメ映画の「紅白歌合戦」と言っても過言ではないだろう。
それにしても、よく計算されつくしたアニメである。テレビ、ゲーム、音楽、映画などのメディアミックスは元より、戦隊シリーズと似た玩具の販売や、ゆるキャラブームに乗ったキャラクター商品の展開など、日本人の感性も巧みに計算した上での戦略には全くの隙がない。
映画の最後には、1年後の年末映画の宣伝があったが、当分の間、この勢いは衰えないであろう。
『雨上がる』
地上波で放映された、小泉堯史監督、寺尾聡主演『雨上がる』(2000 東宝)を観た。
江戸時代中期、享保の頃が設定となっており、まだ武士が武士らしく、殿が殿らしくあった時代の人情物語である。
寺尾聡演じる剣術の浪人三沢伊兵衛は、お人好しで誰にも親切丁寧、素直な性格の浪人だからこそ、世知辛い世の中では誤解を受けてしまう。しかし、最後は見識ある殿が浪人の恩義に報いようとするところで終わる。日本昔話やイソップ童話にありそうな設定の話で、「二人はそれからというもの幸せに暮らしましたとさ、ちゃんちゃん」といったハッピーエンドを想像させる終わり方であった。
最後殿が三沢伊兵衛に詫びを伝える場面が唐突に終わってしまった。放送時間枠の関係で打ち切りになってしまったのかと思ったが、どうやら最後の場面は上映段階でカットされてしまったらしい。