学習・学び」カテゴリーアーカイブ

エキスポセンター

 

久しぶりにゆっくりとした休みだったので、家族を連れて、筑波宇宙センターの見学施設と、科学万博つくば’85の日本政府の施設であったつくばエキスポセンターに出かけた。

 

筑波エキスポセンターで今も変わらずにお客さんを迎えていた”コスモ星丸”のオブジェに感激も一入であった。
どうでもいい話だが、小学生の頃、コスモ星丸の姿が『Dr.スランプ』の漫画に出てくるニコちゃん大王にそっくりだという話をしたものだ。
確か小学校6年生の時に、3回、4回行ったのではないだろうか。閉幕1週間前の8月か9月に友達と行った記憶が残っている。当時は科学技術の進展に単純に憧れを抱いていたので、万博の描く未来の生活が眩しく感じたものだ。

 

 

エキスポセンター内の展示の中に、東京工業大学が製作した4本足のロボットが展示されていた。米軍が開発を進めている4足歩行ロボットの初期型にそっくりであった。本日の東京新聞朝刊一面に、大学の軍事研究に際して各大学の対応が分かれているという記事が載っていた。人間生活の向上に寄与する科学技術が戦争に繋がっている、その境目がもはや素人には見えなくなっている。だからこそ大学の研究者の実際的な倫理観が問われることになるのだ。館内を歩きながら、ふとそんなことを考えた。

 

 

「反転授業入門研修会に参加して」

講義や討議などで気付いた点を羅列しておきたい。

NHKの映像など、外部の出来合いのものを紹介しても生徒は観てくれない。
教員が手抜きをしたら生徒は離れてしまう。しかし、教員の負担が大きいと続かない。
楽をせずに、手間、暇かけて生徒自身が自分たちのために私たちの先生が頑張っているという熱意が伝わるか否かが分かれ目。

受験サプリや他の講義映像に生徒はなぜ食いつかないのか。もちろん、一部のやる気ある生徒にとっては良い。その映像講義だけで完結してしまっているという点に問題があるのではないか。いつでもどこでも観られるというのは、逆に観る動機付けを失ってしまう。
映画の予告というのは、話の内容を丁寧に説明しないが、本編に対する興味が高まっていく。場面場面の画面を観るだけで、観ている側は、話を勝手に想像して繋げていく。そうすることで、本編に対する「期待値」が上がっていく。もちろん上がりすぎた期待値によって、がっかりする映画もあるが。。。

最近は、CDが売れないので、ユーチューブに無料で歌をアップして、関心や興味を高め、ライブで稼ぐ歌手が増えている。授業も同じではないか。授業の予告編的な簡易な映像を作ることで、授業に対する興味や関心を高めていくことができるのでは。
「続きはライブ(授業)で」

〈国語の授業との関連で〉
本文を読む、考える、書くという国語の授業の本質を確保するために、周辺の解説や前段までの流れなどは、「授業外」に出すことができる。
『史記』を扱う際に、戦国時代の中国の地図や時代状況などの動画を作成しておくと、授業に対する期待値が上がっていく。
評論文を扱う時は、「生命科学」といった周辺テーマに関する話の動画を作っておくのも手か。

言葉と映像を組み合わせることは深く理解する上でが大事。左脳での言語理解と右脳での映像理解の両方を活用することができる。
予習プリントで良いじゃないかという意見があるが、なかなか紙を配っても生徒は机に向かわない。先生の声で実際に動かして、色を使うだけで生徒の印象は全く違う。

では、机の上の動画(家庭教師方式)と黒板の前で語る動画(受験サプリ方式)のどちらが効果的か。
受験サプリなどを考えると、先生の姿が見えたほうが理解度も高いと思われるが、必ずしもそうではない。
数学的な問題では、むしろ机上動画の方が効果が高かった。先生の姿がない映像の方が、説明内容を捉えやすく、また変な緊張もなく見られるなどの利点があった。
一方、認知的学習(思想スタイル)の問題では、先生というプレゼンス(存在)があった方が、親しみやすさや臨場感、雰囲気などが高く、学習に効果的である。

説明内容の質にもよるが、反転授業入門という点から、机の上にラックを置いてiPadで撮映するだけの家庭教師方式が望ましい。

筑波大学〜JAXA〜産業技術総合研究所

研修の一環で筑波大学を訪れた。実際に移動してみて、国公立大学の敷地の大きさに驚いた。
現在運用されているスーパーコンピュータ”HA-PACS”も間近に見ることができた。
理論とも実験とも違う
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昼食後、筑波研究学園都市の中核をなしているJAXA(宇宙航空研究開発機構)を訪れた。

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最後に、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)にある地質標本館を訪れた。

『逆転のメソッド』

「夢が目標に、目標が課題に、そして課題が日課になって毎日の生活の中に組みこまれていく。こうした環境に置かれた人間が強くならないはずがありません。」

上記は、今年の1月の箱根駅伝でチームを2年連続優勝に導いた青山学院大学陸上競技部の原晋監督の言葉です。目標を達成するためには、日常の生活を整えていく必要性を指摘しています。

中学校までは、学校や塾の先生からのアドバイスに従い、課されたプリントをこなしていくだけである程度の力をつけることができました。しかし、高校では教員が手取り足取りみなさんの目標や行動をコントロールすることはありません。自分の責任のもと、自分で決めた目標に向かって、自分を管理する力が必要です。校訓にある「自主自律」は、単なる自由という意味ではなく、自分で自分を支配する力です。最初は少し面倒だと思いますが、夢や目標を実現できる「習慣」を作り上げてください。

また、原監督は著書『逆転のメソッド』(祥伝社 2015)の中で、次のように述べています。

 指導者向けの内容となっていますが、趣旨は理解できると思います。「陸上」を「勉強」に、「大会」を「受験」に、「4年間」を「3年間」に、体裁は異なりますが、「目標管理シート」を「スコラ手帳」に置き換えて読んでみてください。そして「神野大地」という選手名をみなさんの名前に換えて、5年後、10年後に、進学先や社会で活躍している自分のイメージに向かってください。

 陸上というのはエンジンや羽根をつけたりせず、身につけるのはパンツとシャツだけで、体ひとつで走る競技であるから、第一に規則正しい生活を送らなければならない。それがベースになって初めて、練習を重ねて技術を高めていくという活動が生きてくるのである。規則正しい生活が送れるようになったら、目的を伝えてトレーニングに打ち込む。これは当たり前のことだ。その際にただ「20キロ走れ」命じるのではなしに、なぜ今の時期に20キロ走るのかという理由をきちんと理解することが大切なのである。

 ただ闇雲に体力だけを鍛えることや、運動能力を高めることが指導のすべてだと思っている人が大多数だと思う。試合で結果の出なかったときには練習量が足りなかったとか、心根が悪いからとか、燃えていなかったからとか、よく言われたものだ。しかし、結果を見て調子の良し悪しを判断するのではなく、ピーキング(大切な大会へ向けてコンディションを最高の状態にもっていくように、調整すること)をトレーニングとして日頃から採り入れ、訓練する必要があると思う。

 そのひとつ目が「目標管理シート」の導入である。これはA4用紙一枚に一年間の目標と一ヶ月ごとの目標、その下に試合や合宿ごとの具体的な目標を書き込んだものだ。大切なのは、自分自身で考えて目標を決め、自分の言葉で書き込むこと。これが選手の自主性につながるのだ。

 また、「もう少し速く走る」といった抽象的な目標はダメで、必ず具体的な目標を書かせている。どんな小さな試合でも目標を設定させ、到達度を確認させる。部員たちは作成した「目標管理シート」を私に提出する。私はそれに目を通し、コメントを添えて返す。目標を設定して、それを実現するためにどうすればよいか考え、実行していくというスタイルは、私が営業マン時代に常にやっていたことだ。

 力がなかなか伸びない選手は、実現不可能な目標を掲げるなど目標設定の仕方がうまくない傾向が見られる。たとえば、5千メートルでタイムを1分縮めるなどというのは目標ではなくて、妄想でしかない。そういう目標を書いてくる部員にはこう説明する。
「おまえな、これで、オレが一ヶ月で20キロダイエットすると宣言しとるようなもんだぞ」
一歩ではなく「半歩先」というのが私の口癖だが、壮大な目標を掲げるのではなく、手が届くところにある目標を着実に達成していくことが大事なのだ。その半歩先が積み重なったとき、4年間でものすごい成長につながっていく。

沼田市散策

本日は時間があったので、群馬県沼田市内を軽自動車でぶらぶらと散策した。
ここ数年、長期の休みにジオパークを巡っており、タモリも注目したという有名な河岸段丘を見てみたいという思いであった。また、今年から始まる大河ドラマの主人公の真田幸村の兄である真田信之が城主を務めた沼田城を見たいという気持ちもあった。

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関越道に乗るのに迷い、高速のジャンクションでも道を間違え、関越道沼田インターを下りたのが1時過ぎであった。

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河岸段丘を形成したという利根川の様子。一体どこに山を削るだけの力があるのだろうかと疑問に思うほど穏やかな流れであった。

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沼田駅から沼田城址公園まで真っ直ぐ登れないほどの急な坂であった。最初自転車で上ろうと思ったが、ものの2分で挫折した。普段坂のない埼玉県東部地区で生活しているので、余計辛く感じた。

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沼田城址公園の様子。城はかつて五層の天守閣のある立派なものだったらしいが、1682年に幕府の命で取り壊され、現在では跡形も残っていない。石垣の一部が発掘されているが、そこから往時の城の姿を想像することは難しい。平日であるにも関わらず、観光客は多かった。

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沼田市の片品川沿いの風景。河岸段丘を利用した農地なのだが、カメラにはうまく収まらない。

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昭和村役場の正面と廊下の様子。村役場が村の端っこに位置する。2005年に沼田市が白沢村と利根村と合併したために、昭和村の北東西の三方が沼田市に取り囲まれるようになっている。
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昭和村の河岸段丘を利用したこんにゃく畑の風景。全国生産量の90%近くが群馬県で生産されており、その半分近くを昭和村近辺の地区が担っている。

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再び沼田市内の風景。段丘崖が分かりやすいカットを収めようとしたのだが、スマホのカメラでは上手く出来なかった。

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最後に、帰り際に出会った不思議なモニュメント。お寺のオブジェらしい。