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ワールドベースボールクラシックス

WBC2009

この数日、テレビやラジオではWBC(ワールドベースボールクラシックス)の話題で持ちきりである。サッカーのワールドカップに比べれば断然規模の小さい大会なのだが、テレビを観る限りでは、オリンピック級の盛り上がりようである。
一応トーナメント制を敷いているのだが、参加国が少ないため同じ国と何度も対戦するという複雑な敗者復活制度が、マスコミの味付けで盛り上げに一役買っているようである。

試合の中身はさておいて、昨日も同じようなことを書いたが、私と同じ35歳の選手が活躍をしているというのは嬉しいものである。チームリーダーでもあるイチロー選手や小笠原道大選手といったベテランが、お情けでなく、若い20代の選手との競争に勝ち抜いてファンから賞賛を浴びている姿を見るにつけ、私自身が応援されているような錯覚すら覚えてしまう。

35歳……。まだ人生70年の半ばを過ぎたところであるが、瞬発力を問うようなスポーツの世界では引退と背中合わせの時期である。彼らのプレーを応援することで、自分自身もパワーをもらいたいと「切に」思う。

3人の死刑を執行

本日のテレビのニュースを見ていると、保岡法相が3人の死刑を執行したと発表したというニュースが流れた。
毎日新聞のネットの記事によると、保岡法相は11日午前、法務省で会見し「職務から逃げるつもりはなく、大臣によって在り方が変わってはならない」と述べ、「慎重厳正に審査し、法秩序を守る責任者として毅然と行った。時期を選んだわけではない」と説明。前法相に続き執行を会見で発表したことについては「裁判員制度も始まる。可能な範囲で公開することは意義があると思う」と述べたということだ。

保岡法相の言葉の一つ一つは正しいと思う。国民主権の法治国家である以上、法相個人の恣意的な判断で刑の実行にぶれがあってはならず、可能な範囲での情報の公開は必須である。しかし、死刑制度そのものが現在の社会環境に照らしても間違ったものであり、

テレビを見ていたら

家に帰ってテレビを見ていたら、民主党が本日開かれた、衆議院外務委員会で、バーテンダー76人やゴルフコースの整備員47人といったものまでが、在日米軍駐留経費の日本政府負担である「思いやり予算」に含まれていると指摘し、思いやり予算の根拠となる日米間の特別協定の採決で反対したとのニュースが放映された。質問に立った民主党の渡辺周衆院議員は、「バナナボートを引っ張るモーターボートの操縦士まで、日本側は税金を出して。娯楽ですよね、米軍の。米兵の余暇のためになんでここまでしなきゃいけないのか」と述べたそうだ。
神奈川県横須賀市でタクシー運転手が殺害された事件で米兵に逮捕状が請求されたというニュースもちょうど本日報道されており、民主党の対応は、偶然か計略か分からないが、非常にタイムリーであると思う。

日本は日米安保によって米国の軍事体制の恩恵を受けているのだから、相応の負担をするのは当然だとする意見がある。しかし、そうした大義がどうであれ、まず税金の無駄遣いを無くすのは、行政府として当然の義務である。独立行政法人であろうと特殊法人であろうと、また米軍であろうと、自衛隊であろうと、宮内庁であろうと、徹底的に税金の無駄は省いてもらいたい。

また真剣にアジアの平和の盟主を自認するのであれば、米国は軍の精鋭を日本に駐留させるべきである。米国政府高官は口では偉ぶったことを言うが、実際は米国で下流層に位置する中南米系やアフリカ系米国人の雇用対策的側面が強い。ベトナム戦争からそうした構造に変化はないが。

閑話休題

民主党は、道路財源も含めて、「税金もったいない」という観点から政策を打ち出してもらいたい。外務省や宮内庁には

□ 民主党 web-site □

「福祉ネットワーク:この人と福祉を語ろう〜生活困窮者を支援するNPO事務局長・湯浅誠〜見えない『貧困』に立ち向かう」

NHK教育テレビ「福祉ネットワーク:この人と福祉を語ろう〜生活困窮者を支援するNPO事務局長・湯浅誠〜見えない『貧困』に立ち向かう」という番組を見た。
NPO法人「自立生活支援センターもやい」の代表を務める湯浅氏が、貧困の実態と解決に向けた社会保障制度のありようを大変分かりやすく語ってくれた。我々はつい貧乏な人間を見て「怠けている」とか「仕事はいくらでもあるじゃないか」と一方的な見解を持つが、湯浅氏は金がなくても人的なつながりがあったり、夢を追ったりできる「貧乏」と、社会から見捨てられたと自己を全否定してしまう状況に追い込まれる「貧困」は質が異なると述べる。
10年前に野宿者運動をやっていた頃は東大出身ということで少し近寄り難い雰囲気があったと記憶しているが、画面を見る限りでは、相談をしやすそうな親しみやすさと信頼感が滲み出るような話し方をされていた。
興味ある方は下記のページをご覧下さい。

〈関連リンク〉

  • 非特定営利法人 自立生活支援センター もやい
  • 渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合(のじれん)

「年収200万円 正社員を目指す」

nonfiction

一昨日の日曜日に録画したフジテレビの「ノンフィクション」という番組を見た。今回のテーマは「年収200万円 正社員を目指す」というもので、大手電機メーカーを自己破産で退職を強いられ日雇い労働をしながら正社員採用を目指す35歳の男性や、大手レコードメーカーをリストラされうつ病に苦しむ38歳の女性の悲哀な生活が画面に映し出されていた。正社員として仕事をしていた同じ30代の人たちが明日をも知れぬ生活を続け、結婚も出産も諦めざるを得ない状況に追い込まれてしまっている現実に驚きと同時に恐怖を感じた。この驚きと恐怖は、自分がその立場に置かれたことに対するものと同時に、このような日本になってしまったバブル崩壊以降の「失われた10年」を押し進めた政府に対するものである。