テレビ」カテゴリーアーカイブ

「オタクと町が萌えた夏」

先日録画した「NONFIX」というドキュメンタリー番組を観た。「オタクと町が萌えた夏」と題した内容で、『らき☆すた』という漫画で一躍有名になった 埼玉県鷲宮町に集うオタクたちの一夏が描かれる。
私は漫画を読んだことがないのだが、『らき☆すた』で描かれた場所を巡る「聖地巡礼」や、車やバイクにキャラクターの絵を描く「イタシャ(痛車)」や「イタンシャ(痛単車)」なるものまであり、周辺の商店街では様々なグッズが売られているそうだ。そうしたオタクの若者たちが、『らき☆すた』という漫画を通じて友人と出会い、居酒屋でコミュニケーションを学び、そして「らき☆すた」神輿を担ぐまでに積極的・社交的になっていく姿が印象的であった。それはダサイ「オタク」からカッコイイ「オトナ」になるのではなく、カッコイイ「オタク」になることであった。

『竜馬伝』

福山雅治・香川照之が主演する、NHKの大河ドラマ『竜馬伝』を見た。
土佐藩出身の実業家岩崎弥太郎と維新の礎を築いた坂本竜馬の二人が主人公となっている。共に江戸時代の「上士と下士」のつまらない封建制度に抑圧され、心の中に個人的な恨み以上の世の中に対する強い反発を感じる。明治維新における若者のエネルギーは、江戸時代のつまらない身分制度のおかげで熟成されたのであろう。

『NHKスペシャル:自動車革命』

『NHKスペシャル:自動車革命 第1回 トヨタ新時代への苦闘』を見た。
ガソリン自動車からハイブリッド車、そして電気自動車へと移り変わっていく、自動車業界のパラダイムチェンジを、トヨタ社を中心に追う内容であった。自動車業界は裾野が広いので、一製品が大きく変わるということは、それを製造するライン、そしてそのラインを流れる製品、製品を構成する部品まで大きく変わっていくということである。トヨタ社だけでなく、系列企業のアイシン、またその下請け企業も変革を迫られている実態がよく分かった。自動車業界が地殻変動を起こすということは、それを支える地方や国のシステムも大きな影響を受ける。単にガソリンから電気へと駆動のメカニズムが変わるだけでなく、社会や教育がどう変わっていくのか注視していきたい。

前進社内部

 本日の夕方何気にソファに寝っ転がってリモコンでチャンネルをパチパチ替えていたら、突如、法政大学の門の前での警察と学生の衝突のシーンが映し出されびっくりした。海賊放送による違法な映像が流れてきたのかと勘違いするほどであった。すぐに新聞のテレビ欄で確認してみたところ、テレビ朝日のドキュメンタリー番組で、新左翼や新右翼活動に夢中な若者の姿を追うというテーマの内容であったようだ。
 その後中核派の拠点である「前進社」の内部の様子がテレビに映し出された。昔の寮生活のような合宿生活を送りながら、革命に向けて勉強している大学生が紹介され、いろんな意味で隔世の感すら感じつつテレビに見入った。還暦近いおやじの疲れた姿に比べ、中核派(?)の学生の変に大人ぶっていない人間的な青臭さが印象的であった。
 しかし、そうした一言もの申す学生を、一般学生とは違った「特別」な存在として描き出そうとする報道側のあり方は気になった。ドキュメンタリーなのだから、もう少し純粋な視点に立って、学生たちの生活、人生を追えないのだろうか。

今日のテレビ

今日は一日中、テレビでも新聞でも、インターネットの掲示板においても、女優酒井法子容疑者の失踪、逃走、そして逮捕についての報道で持ちきりであった。報道によると、酒井法子容疑者は自宅で覚醒剤を常用していたようで、体内より検出されうのを免れるために警察の捜査を攪乱させながら逃走していた模様である。
酒井法子さんと言えば、ちょうど私の世代‐30代の男性‐が10代だった80年代後半の頃のトップアイドルである。その後も活躍を続け「ママドル」としても引っ張りだこであった。そうした「清純派」「家族愛」のイメージが脆くも崩れたところのギャップがマスコミや視聴者の関心を集めた。
しかし、1995年のオーム真理教の麻原代表の潜伏先探しゲームのような過剰な報道が気になった。確かに大きな事件であるが、あまりに集中的に報道するため、今週前半の裁判員制度についての報道が吹っ飛んでしまった感がある。