昨年の秋に録画した、NHK教育の『一週間de資本論』という全4回の番組を観た。
神奈川大学の的場教授が、イラストや人形などを用いて、商品と貨幣、労働価値、恐慌のメカニズムなどを次々と説明していく。説明の仕方が分かりやすかったのか、そもそもマルクスの資本論の論理が分かりやすかったのか。
また、森永卓郎氏、湯浅誠氏、同志社大学教授の浜矩子さんなども登場し、マルクス経済学と現代社会との関連なども紹介され興味深かった。
「テレビ」カテゴリーアーカイブ
サッカーアジアカップ
今、サッカーアジアカップの日本対韓国戦をテレビで観戦している。
前半の最後に、日本は縦パスで繋いで一気にゴールを奪っていった。素人目にも、これまでの日本代表には見られなかった攻撃の力強さを感じる。数年前までは、金髪のスターたちのスタンドプレーが目立ったが、南アフリカW杯辺りからから、組織プレーでゴールをもぎ取るシーンが増えている。
この組織で対応するという力が、今の日本のあらゆる現場から消え去ろうとしている。組織と一口で言っても、そこには目標意識やコミュニケーション、役割分担、サポートなど様々な要素が絡んでおり、それらを有機的に連携させる強力なリーダーシップが欠かせない。オンリーワンのスター軍団ではなく、チームの力を謳う日本代表の戦いを、今の教育の場でも活かせていければと思う。
反貧困ネットワーク埼玉
昨年の12月20日に地上波で放映された「NNNドキュメント’10」を観た。
さいたま市で貧困事件を主に担当する竪十萌子さんという弁護士の密着取材である。竪さんは弁護士3年目で、笑顔がとっても素敵な女性である。しかし、仕事になると、ヤミ金業者やDV加害者といった強面に対して果敢に突っ込んでいく。また、「反貧困ネットワーク埼玉」のメンバーとして野宿者の支援の夜回りも続けている。
今年は昨年以上に忙しくなりそうな年であるが、自分の立場で「貧困」について何かできることはないだろうか、時間に余裕のあるこの数日、少し自問してみたい。
『鎌倉街道10日間歩き旅』
テレビ東京の土曜スペシャルの『鎌倉街道10日間歩き旅』を見た。芸能人5人リレー式に、ただ高崎から鎌倉街道を伝って鎌倉までを歩くという番組である。 途中ぶらり旅などの旅番組と違って、完全アポなしという条件なのでアドリブで番組が展開していく。そのハプニングが面白い。また、自分自身が浪人生時代に バイクに乗って地図片手に同じような旅をしていた頃に感じていた好奇心も蘇ってくる。
「知られざる〝日本の原風景〟サンカ…」
本日のテレビ朝日の『報道発 ドキュメンタリ宣言:♯70「知られざる〝日本の原風景〟サンカ…」』は、十数年前に埼玉で生存が確認された「サンカ」についての十年を超える追跡取材であった。古来「サンカ」と称された漂流の民について、担当のディレクターが誠意と熱意を持って追いかけている姿が印象的であった。
高校時代に五木寛之氏の『風の王国』を読んだときに感じた、日本史に対する常識がひっくり返るような興奮を思い出した。番組中にアナウンサーも指摘していたのだが、平成の太平の世に対して、昭和のままでいる人たちが時代の底部から警句を発している気がした。