本日の東京新聞夕刊に、米国をはじめとする主要国がロシア産の原油や天然ガス、石炭などの輸入を禁じる方向で動き出したとの記事が掲載されていた。
授業でも繰り返したように、ロシアは資源の輸出で外貨を稼ぐだけの歪んだ国家である。ウクライナでロシア軍と真っ向勝負をするよりも、ロシア経済の屋台骨である資源の輸出入を止めることが最も効果的な抑止力となる。プーチン政権の脈を止めることが重要だが、一方でロシアの市民の生活を守ることも忘れてはならない。
本日の東京新聞朝刊に、日本の原油とLNG(液化天然ガス)の2021年の輸入シェアのグラフが掲載されていた。ここ最近のマスコミ報道によると、金融や資源の輸入阻止でロシアを封じ込めようと動きになっている。日本とロシアが進めている極東サハリンでの石油・天然ガス開発事業も暗雲が立ち込めている。
これは私個人の持論であるが、日本はプーチン後のロシアとの関係を見据え、ロシアとの交渉チャンネルを多角化し、安定的に天然ガスをロシアから供給できるような形を作るべきであると考える。今回の戦争で、バイデン米大統領の人気取り政策に乗ることなく、一方でプーチンの独裁体制を見逃すことなく、中立的な外交を展開すべきである。今後日本が持続可能な環境を実現しつつ発展していくためには、30〜40年というスパンで天然ガスに頼るしかない。安易に対ロ資源制裁に加わるべきではない。
今回の戦争で、ウクライナの原発がロシア軍に占領されたという事実は忘れてはいけない。原発は、いざ戦争が起きたら致命的なリスクとなる。日本の豊かな国土を防衛する意味でも、今すぐにでも日本国内の原発は廃炉すべきである。
本日の東京新聞朝刊より。
ここ数日、ウクライナ情勢がテレビだけでなくラジオ、新聞、ネットで大きく報じられています。北京五輪が終了したらと推測していましたが、パラリンピックが開幕する前にプーチン大統領が動き出しました。記事では小さい扱いですが、ロシアのウクライナ侵攻は中国の台湾侵略は同じベクトルにあります。
授業の最後でバイデン米大統領の世界戦略について触れました。半分がオンラインだったので上手く伝わっていないかもしれません。ロシアのウクライナ侵攻が正当化され、ウクライナに親露政権が誕生してしまえば、ユーラシア大陸の反対側に位置する中国の台湾侵略と台湾政府の崩壊がいよいよ現実のものになってきます。
そういった点を意識して、今回の期末考査は「ウクライナ情勢」と「中国情勢」の2つのテーマを論述課題としました。パラリンピックは3月4日に開幕して3月13日までなので、それまでは中国に動きは見られないと思います。ただし、みなさんはウクライナと台湾の問題を繋げる見方をしてほしいと思います。授業でもそうした国際政治のイロハを伝えてきました。
本日の東京新聞朝刊に「昆虫食」に関するまとめ記事が掲載されていた。
興味ある人は記事を読んでください。
ネットで少し調べたところ、国立大学で農学部がある、弘前大学や徳島大学、愛媛大学、山口大学などに研究室が置かれているようです。また私立大学では東京農業大学や玉川大学農学部でも研究されています。関東圏だと国立の東京農工大学で研究されていますが、偏差値がぐんと高くなってしまいます。
これから大注目の昆虫食を研究してみませんか? なぜ昆虫食に注目が集まっているかという点については、授業中のアフリカ地誌の中でも触れたところです。新聞のタイトルにある通り、「人類を救う」研究ができるはずです。来年度生物・化学を選択するみなさん、いかがですか。
本日の東京新聞朝刊に、将棋の藤井聡太さんが発言した「森林限界」についての解説記事が掲載されていた。森林限界とは地理の擁護で、記事では「冬の寒さや乾燥、強い風、土壌などの条件で樹木が生存できるギリギリのラインで、標高や緯度による。気候などの変化で上がったり下がったりする」と解説されている。気になったので、少し森林限界についてまとめてみたい。
では、実際に地形図から探ってみたい。下図は日本で2番目に高い南アルプスの北岳周辺の地形図である。25,000分の1の地形図なので、50メートルごとに太い計曲線が刻まれている。標高3,000メートル以上は植物が生えていないことがわかる。また、3,000メートル以下には地面に這うように生える「ハイマツ」が自生している。また、2,600メートル以下の南側斜面になると松や杉などの針葉樹林帯がみられる。
南アルプスの森林限界はおよそ3,000メートルで、杉や松などは2,600メートルとなる。