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本日の東京新聞朝刊投稿欄より

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本日の東京新聞朝刊の投稿欄に、学生時代の友人の投稿が載っていた。
普段、読者欄などは読み飛ばしてしまうのだが、何か繋がるものがあったのか、たまたま目を通した記事に、20年弱前の学生時代に1年間一緒に働いた友人の投稿があった。つい先日、学生時代のアパートを訪れたばかりだったので、再び学生時分の感覚に引き戻されたような感じがした。

記事を読みながら、ふつふつと記憶の底から20年前のとある光景が蘇ってきた。私の記憶に間違いがなければ、一緒に夕食を共にした時に何かの話のついでに、彼が「受験という勝負に勝ってきた」「将来は金融関係の仕事に就き、困っている経営者への融資など、積極的に人と関わる仕事がしたい」と漏らしていたことを思い出した。まさにその時の彼のセリフそのままの内容の投稿であった。つい中島みゆきの「時代」のメロディーが頭の中でリフレインしてしまう。

高校・大学時代に漠然とでも考えていた将来像は、その後のその人の人生に大きな影響を及ぼすというのが私の持論である。高校や大学を卒業後、社会に出て、時代の波に翻弄されながら、どんどん次へ次へと道を開拓し突き進んでいるようで、実は子ども時代の夢を懸命に追いかけているのが人間である。

最近、40代のスポーツ選手の引退報道が続いている。身体共に人生の節目を迎えるのが40代前半である。松尾芭蕉も人生を締めくくる旅の総仕上げとして、45歳で奥の細道の旅に出発している。ちょうど自分の足元を見つめなおし、来し方行く末をじっくりと考える、いや考えなくてはいけない時期に差し掛かっているのであろう。

「論点スッキリ 安保くっきり 秋田の女性ネット公開が人気」

本日の東京新聞夕刊一面に掲載された記事をそのまま転載します。

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秋田県横手市の自営業新田祐子さん(50)が、集団的自衛権行使容認を柱とした安全保障関連法案の国会審議の論点をテーマごとにまとめ、ホームページ(HP)で公開している。支持政党も政策への関心もなかったという新田さんが、かみ合わない議論の中身が気になり、やりとりをまとめた。分かりやすさが評判を呼び、これまでのアクセス数は一万三千件を超えている。 (安藤美由紀)
タイトルは「安保法案の論点整理」。八月二十一日までの審議内容を議事録やネット中継で点検した。参院の審議は自衛隊の身分や武器・弾薬、シミュレーションなど十一の大項目に分類した。
大項目「シミュレーション」のうち「火消しのたとえ話」という中項目を開くと、七月二十八日の安保法案に関する参院特別委員会のやりとりが見られる。
安倍晋三首相が民放テレビ番組で、他国を武力で守る集団的自衛権について自宅と他人の母屋とその離れに例え、離れから火が移りそうなときに消火活動に入ると説明したことに関し、民主党の小川敏夫氏が「消防士と武力の行使を同じに論じるのはおかしい」と迫り、首相は「たとえ話で概念整理をした」と答えている。
「政府の情報隠し」のうち「シビリアンコントロール」との中項目では八月二十一日の同特別委での緊張感のあるやりとりを紹介している。自衛隊作成の資料を入手した共産党の小池晃氏が、資料で自衛隊を「軍」と表現している点を突き、中谷元・防衛相が「便宜的な表現だ」と答えた。
新田さんは、ある政治家のファンとして国会中継をネット視聴しているうちに安保関連法案では「政府側が質問に答えていない」「時間切れで議論が生煮えだ」と感じた。「審議を見ている人たちも、法案の中身や法案成立後にどんな国になるか分からないのでは」と思い、審議のまとめを八月十三日からHPで公開。その後も仕事の合間にネット中継を見て、HPを更新している。
新田さんは「政府は何をしようとし、野党は何に反対しているのか。みんなが法案への賛否を考える一助になればうれしい」と話している。

◆動画 手軽にチェック

国会審議はテレビ放映されていない時でも、本会議や各委員会の様子を、インターネットで無料視聴できる。衆議院や参議院のホームページで「審議中継」をクリックすると、中継施設のない場所での開催や非公開の委員会などを除き、審議が生中継されている。
録画は審議終了後、1時間程度で見られる。過去の映像は、衆院は2010年以降の審議が、参院は審議終了後1年間の審議の模様が保存されている。
議事録もネットで公開されている。審議が終わって数日たつと国立国会図書館が運営するサイト「国会会議録検索システム」で無料閲覧できる。

□ 安保法案の論点整理【衆議院】 http://anporonten.jp/index.html
□ 参議院インターネット審議中継 http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
□ 国会会議検索システム http://kokkai.ndl.go.jp/

本日の東京新聞から

本日の東京新聞朝刊に、理化学研究所・創発物性科学研究センターの十川好紀センター長がすすめる「マルチフェロイク物質」に関する記事が掲載されていた。
マルチフェロイク物質とは、パソコンのRAMなどの速くて省エネの電気と、ハードディクなどの情報が消えない磁気のいいとこどりをしたようなもので、電力がかからず情報が消えない材料である。電池に電圧をかけるだけで磁気を自由に帯びさせることができ、消費電力も今の1万分の1ほどで済み、映画1本が1秒くらいでダウンロードできるようになると言われている。

研究成果を出す秘密について、十川氏は「数打ちゃ当たる」ものであり、若い研究者には「いつでも数が打てる状況に自分を置け」とアドバイスをしているそうだ。また、「しまった、と思っても落ち込まない」前向きな姿勢が大事だという。
「いつでも数が打てる状況に自分を置け」という言葉が妙に印象に残った。その真意は面白そうな研究テーマが出てくれば集中打を浴びせるためだということだが、普段からいつでも進撃できる態勢を作っておくことは、どのような分野や現場でも大切なことである。グウタラな私自身への戒めとしたい。

「太陽光発電 急成長」

本日の東京新聞朝刊1面に、太陽光発電のシェアが原発12基分の6%に達したとの記事が載っていた。2年前は供給力の1%に過ぎなかった太陽光は、すでに今夏の猛暑の需要ピークに欠かせない役割を果たすまでになっている。
都留文科大学の高橋洋教授によれば、太陽光だけでなく豊富な森林資源を活用したバイオマスや風力、地熱などが増え、バランスがとれてくれば、割高な火力依存や原子力発電がなくても現状の供給量をカバーできると述べる。しかし、そのためには電力ネットワークの広域的運用や天然の蓄電池である揚水発電の更なる活用、東西の周波数を変換する能力の強化、家庭用も含め安価な蓄電池の開発が求められるという。
来月9月より、原子力が必要だという意見に対しデータを踏まえた反論ができるように、エネルギー問題についてきちんと勉強していきたい。