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『鉄腕アトム別巻②』

手塚治虫『鉄腕アトム別巻②』(秋田書店 2000)を読む。
先日読んだ、大人向けのやさぐれたアトムなどが登場する『別巻①』とは異なり、雑誌「小学二年生」に連載されたもので、一見変わった不思議なロボットたちが登場する子ども向けの内容となっている。少々ガッカリしながらページを捲っていった。「月刊少年ジャンプ」に掲載された、自然を破壊する人間と人間を最後まで信じようとするアトムの姿を描いた『シルバー・タワー』という作品が、唯一青年向けの内容であり興味を引いた。

『W3』

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手塚治虫『W3』(秋田書店 1968)全2巻を読む。
先日の『鉄腕アトム』と同時期に買った本で、30数年ぶりに読み返す形になった。
もう50年前の漫画だが、今映像化しても派手な格闘シーンや、地球爆発、時間軸の交錯など、SFアクション映画の要素満載の映画となりそうだ。

『鉄腕アトム 別巻①』

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手塚治虫『鉄腕アトム 別巻①』(講談社 1982)を読む。
クローゼットの奥から30数年ぶりに陽の目を見たので手に取ってみた。
確か小学校の頃に正義のヒーローである鉄腕アトムの漫画だと思って買ったのだろうと思う。サンデーや週刊朝日、文芸春秋デラックスといった雑誌に掲載されたもので、あちこちに子どもを作ってしまうものぐさなアトム2世の話や、ロボットの家畜と化した人間の悲しい恋愛物語など、ちょっと大人向けの漫画となっている。
小学校の時分に読んだ際に、イメージと異なるアトムの姿にガッカリとした記憶がある。しかし、今読むに、無鉄砲な原子力発電や無節操なロボット開発を皮肉ったような内容もあって面白かった。

『進撃の巨人』

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諌山創『進撃の巨人』(講談社コミックス 2010)の第1巻から6巻まで読んだ。
絵や話の展開は少し雑(若者向き)であったが、テンポ良く話が進んでいき、一気に6冊読破した。
50メートル級の正体不明の巨人が突如出現し、巨人の侵入を防ぐ壁の内側で、恐怖と不安に戦く残存する人類の姿が描かれる。
正体不明の人類共通の敵が出現したにも関わらず、相も変わらず沽券を振りかざし、団結とすべき時に分断を持ち込む人間の姿が印象的であった。

巨人と一戦交える軍隊を志望したにも関わらず、戦闘の現場から離れた宮廷の側近警備に就くために訓練に励む仲間との