本日、出勤途中の車で、FM NACK5の清水勇人さいたま市長が担当する「ザ・フロンティアーズ」という番組を聞いていたら、自転車雑誌「チクリッシモ」編集長の宮内忍氏が出演していた。
宮内氏は自転車競技について、公道で行うものであり入場料もな区、また、ツール・ド・フランスで観客が選手にバケツで水を掛けている話を紹介し、最も選手と観客の距離が近いスポーツだと語っていた。競技の土俵の上に観客も足を踏み入れているような状態であり、選手同士だけでなく、選手と観客の間の事故やトラブルもあり、まさに選手と観客が一体となって作り上げているのだ。
観客のいない自転車競技はないという言葉が印象に残った。演劇の持つドラマ性をもっと売り込めばロードレースももっと盛んになるのに。
「ラジオ」カテゴリーアーカイブ
「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」
Podcastで配信されえている、文化系トークラジオLife「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」(TBSラジオ 2015年02月22日放送)を聞いた。
若者の音楽離れが指摘される現代において、改めて音楽を聴く意味や目的、生活との関連などについての四方山話に花が咲いていた。固有名詞が多かったので、全部を理解することはできなかったが、CDが売れない一方でライブやコンサートなどはむしろ観客が増えているという話が興味深かった。ネットからいくらでも音楽をダウンロードできるようになったここ数年、ただ一方的に視聴するだけのCDやiTunesのようなパッケージング化された音楽のコレクター的意味は完全に価値を失ってしまっている。一方で、音楽に合わせて踊ったり一緒にタオルを回したりするライブビューイングや、握手したり合唱したりする参加型イベントは、年代を問わず注目されている。
一方的な視聴スタイルはネットが受け皿となり、参加型のコミュニケーションは現地のライブ会場でという音楽業界の大きな流れは、いずれ教育業界も飲み込んでいくであろう。知識伝達はネットで済ませて、表現や討論などの双方向スタイルは教室で行うという「反転授業」が脚光を浴びている。教室で一方的に知識を注入する型の授業は早晩通用しなくなるであろう。効率良く伝え、かつ興味関心を引き出す参加型の授業について、4月以降じっくりと考えていきたい。
「別のしかたで弱いつながりを読み、ウェブ社会のゆくえを考える」
長野へ向かう車を運転しながら、Podcastで配信されている鈴木謙介、千葉雅也「別のしかたで弱いつながりを読み、ウェブ社会のゆくえを考える」(TBSラジオ 2014年09月27日放送)を聞いた。
「弱いつながり」とは、東浩紀氏の著書『弱いつながり:検索ワードを探す旅』(幻冬社 2014)に由来するもので、グーグルの変換予想で想定されるような狭い生き方ではなく、身体の移動や旅によってかけがえのない人生を手に入れようという趣旨の本を踏まえた討論である。仕事のことを考えながらだったので、あまり集中して聞いていなかったのだが、東浩紀氏の「旅に出るということは、検索ワードを探しに行くことだ」という著書(?)のフレーズが耳に残った。ちょうど、私自身がまさに「検索ワード」を探しに行く途中だったので、自分自身の行動を言い当てられているような妙な気持ちになった。
続いて、塚越健司プレゼンツ「僕はなぜ『嫌われる勇気』にハマるのか」(TBSラジオ 2014年09月28日放送)を聞いた。
フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想をまとめた『嫌われる勇気』にまつわる四方山話が展開される。
こちらはあまり印象に残らなかった。
「フィジカルの逆襲」
Podcastで配信されえている、文化系トークラジオLife「フィジカルの逆襲」(TBSラジオ 2014年10月26日放送)を聞いた。
インターネットが普及して20年近く経ったが、メインパーソナリティのcharlieは、これまでの「デジタル、バーチャル、多極化」の一辺倒な流れから、「アナログ、リアル、一極化」の動きが出ていると指摘する。
これまで避けられつつあった、会社仲間でのスポーツやゲームセンター、ライブなどが注目を集めているという。交通費や用品代を使い、身体を使って他人と共に汗を流すといった面倒臭いイベントに、SNSを使いこなす若者が興じる現象を社会学的に分析している。
「参加、賞賛、達成感」といった、学校教育の現場においても役立ちそうな話もあった。
時間があれば、もう一度聞きなおしてみたい。