『カリスマ先生の小論文・作文』

樋口裕一『カリスマ先生の小論文・作文:7日間で基礎から学び直す』(PHP研究所,2006)をパラパラと読む。
著書の他の本は何冊か読んだことがあるが、どの著書も趣旨は一貫していて、「1:4:4:1」の小論文の基本の「型」に習熟することで、誰しも小論文が上達するという内容である。例題や参考答案も多く、読むのは大変だが、勉強する高校生・浪人生には良いであろう。

起句(序論)の書き出しの基本的なパターンが参考になったので、列記しておきたい。

  • 疑問文で始める
    「……だろうか」が基本であるが、もし「イエス」で答えたいときは、「……かどうかについて、考えてみたい」と書き出してもよい。
  • 客観的な事実で始める
    「最近のマスコミの報道などでは……」「……と、しばしば言われる」は書き出しやすい。
  • 定義・分類で始める
    「……とは、〜である」「……には三種類ある」「AとBの違いは……にある」など、設問に定義のはっきりしない言葉が含まれている場合だと無難な書き出しになる。
  • 個人的体験で始める
    うまく使うと個性的な書き出しになるが、失敗すると下手な作文になりがち。できるだけ短めにまとめるのがコツ。
  • 結論で始める
    「イエス・ノー」で答えにくいときに使うとよい。ただし、はじめに結論を言ってしまうと、あとで書くことがなくなってしまって、途中で終わってしまいがちなので注意。
  • ほのめかす
    上級者向け。「イエス・ノー」の問題提起をせずに、ほのめかす程度にする。

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