『モヤシはどこまで育つのか』

増田芳雄『モヤシはどこまで育つのか:新植物学入門』(中公新書,1990)をパラパラと読む。
後半の植物の細胞やホルモン、遺伝のところは読み飛ばしたが、前半の大豆とトウモロコシの概要は面白かった。

ダイズはビールのお供ともなる枝豆として馴染み深い。ダイズの種を湿った土に蒔き、光を十分に当てて育てると、新しい葉を次々とつけてダイズとなる。一方で、発芽の時から光を十分に与えないとモヤシになる。

ダイズは植物学的に言うと、もっとも進化した植物の仲間に入る。現在600属、13,000種あるといわれる。このように進化し、多くの種に分化した大きな理由の一つは、根粒バクテリアと共生することによって空気中の窒素を固定する能力を持つからと考えられている。

マメ科植物は窒素固定を行うので、他の植物に窒素栄養を与えることができる。このため主要作物と組み合わせて輪作すれば作物の生育が良くなり、増収につながる。こうしてタンパク質とデンプンの2つの重要な食料が供給されることになるので、マメ科植物は古くから世界中で栽培されるようになった。窒素固定とはバクテリアが空気中の窒素を水素と結合して還元しアンモニアを合成する働きである。これらのバクテリアはマメ科植物の根に共生し、「根粒」をつくってこの作業を行うものもあり、また共生せず、土の中で勝手に空気中の窒素を固定するものもいる。

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