ここ3週にわたって、文科省事務次官を務めながら、加計学園問題で煮湯を飲まされ、退官に追い込まれた前川氏が、学校教育に関するコラムを寄稿している。
再掲してみたので、彼の記事を読んでもらいたい。スマホでも画像をクリックすれば読める大きさまで拡大する。
一人の公務員として、新型コロナ感染拡大の恐れのある学校再開の是非について奔放に発言することは難しい。しかし、3児の父として、前川氏の述べる「学習の遅れ、体力低下、生活習慣の乱れ、ゲーム依存」といった「休校のリスク」について、ほとほと手を焼いている。まさにその通りの事態を抱えざるを得ず、休校が延長され暗澹たる思い出ある。皆さんの家庭はどうだろうか。学校が再開されるリスクよりも、休校する方が安全・安心だと言い切れるだろうか。
確かに、休校が続く中で、家庭教育の意味はこれまで以上に重くなっている。しかし、日本では江戸時代の寺子屋制度に見られるように、数百年前から公教育が社会性や人間性の育成の場を担ってきたのである。それを家庭の責任、個人の選択に丸投げするということは、これまでの日本の公教育制度を否定するということに繋がる議論である。